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『愛しのチロ』 荒木経惟
アラーキーといえば陽子とチロ。
早くに妻をなくした天才荒木にとって、
チロは恋女房に違いありませんでした。
そのチロも今年、22年の生涯を終えました。
アラーキーの心中はいかばかりか、
その悲しみは、想像するまでもありません。
この本は、
まだネコ嫌いだった荒木が、
妻ヨーコがつれてきたチロを
飼いはじめた頃の話が収録されています。
今回は、追悼の意味も込めてのご紹介です。
PHOTO GRAPHICA (フォト・グラフィカ) VOL.19 特集:梅佳代、荒木経惟「母子像」
PHOTO GRAPHICA (フォト・グラフィカ) 2010年 07月号 [雑誌]
(2010/05/20)
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今回は、”梅佳代さん”の特集です。
ご存知、
うめさんが自身の故郷能登に凱旋帰郷。
母校を訪ねたりしています。
しかし、このヒトの、
前に立つとみんないい顔するんですよねー。
ほかにも、
アラーキーの今年22歳で大往生した
チロのことを綴った「ARAKI GOROKU」や
裸の母子を撮った「母子像」の特集など
盛りだくさんです。
愛情生活 荒木陽子
物思いに沈んでいる表情が良い、
と言ってくれた。
私はその言葉にびっくりして、
じっと彼を見つめていたような気がする。
その時までの私の世界は、きっと、原色だったろう。
けれど、
その原色は渋いニュアンスのある色に変わろうとしていた。
一人の男の出現によって、
季節がはっきりと区切られていくのを、
秘かに自分の心の中に感じていた。
私、20才。彼、27才。
冬の終わりの頃だった。
(愛情生活より)
あれだけ破天荒なヒトの妻というのは、
いったいどんなキモチがするのだろう。
1990年に子宮肉腫のため急逝した
荒木経惟の妻、陽子によるエッセイ集。
2人の生活は、喜びが、そして愛情が溢れています。
妻の視点からの
もうひとつの”センチメンタルな旅”。