標準レンズ(ひょうじゅんれんず)


 よく”標準レンズ”というコトバを聞きますが、
これは両目である点を見たときに、ピント色彩の表現ともに充分に認められるのは左右50度の範囲ということから、人間の視覚にいちばん適していることから”標準レンズ”とよばれています。
 だいたいにおいてこの標準レンズの焦点距離とは、カメラの画角の対角線の長さに等しいといわれています。
標準レンズの画角
 35mmだと、レンズの焦点距離は50mmが標準といわれますが、この図のように、35mmサイズの画角の対角線は約44mmしかありません。
 本来は44mmだけど、キリが悪いので50mmにしているというだけなのですね。
 一説には、35mmを世に広めたライカが50mmを標準にしたために、一般的に通用するようになったということです。
 主だったフィルムサイズでは、
6×4.5(ろくよんご)で約70mm、6×7(ろくなな)で約90mm、4×5(しのご)で約150mmが対角線の長さとなり、その数字に近いサイズが標準レンズとして採用されています。



24. 11月 2007 by hasestudio
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