Daily Archives for 2008年11月11日
写真集 『Son of a BIT』 内原恭彦
Son of a BIT (2007/11/01) 内原恭彦 |
その才能は「圧倒的」と森山大道も高く評価する実力派。
その名を世に知らしめた写真新世紀グランプリ受賞後の個展では1つの被写体を数十分割して撮影し、スティッチングという技法でつなぎ合わせ数億ピクセルにも及ぶ巨大な画像を作り上げて度肝を抜いた。この画像ファイルは開くだけでも30分以上かかり、画像をつなぎあわせる作業は想像を絶するものであったそうです。
この二進法というデジタルの世界を、非常なアナログの世界に変換させていくコンセプトというのもすごいですが、そうしたアナログな世界を経た出巨大なデジタル画像は妙に涼しげで、存在そのものでかつリアルに心に届いてきました。
現在でもデジタルカメラで毎日数百枚の写真を撮り続け、自身のホームページ「Son of a BIT」で連日発表しています。そんな彼のライフワークのひとつの結果として、”膨大な量は新たな意味を産むと”いう写真のプレゼンテーションのあり方に一石を投じる記念碑的写真集です。
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