写真集 『地名論』 高梨豊


地名論―Genius loci,Tokyo 地名論―Genius loci,Tokyo
(2000/11)
高梨 豊

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60年代、中平卓馬、多木浩二、岡田隆彦らによって創刊され2号からは森山大道も参加したプロヴォーク。このたった3号で廃刊になった雑誌の写真界における影響は計り知れない。
高梨豊は、創刊からこの雑誌に参加し、コマーシャルで培われたスキルの高さで、参加メンバーの中でもまたひとつ違った光を放っていた。
そうした時代を経過し、『東京人』、『都市へ』、『町』、『都の貌』……と、 “都市”にこだわり“都市論”を写真によって表現し続けてきた氏が、 「ピーカン、順光、湿度なし」を原則に、 約6年の年月をかけて東京を新たな視点で撮り続けたのが本作品である。
『八〇年代、東京の街は大きく変わった。「界隈」はおろか、地上げなどで、 町内までもズタズタになった。一九九四年からはじめたこのシリーズは、 「地名」をたよりに始められた。…… 「界隈」を失った東京を「地名」を軸にとらえようとしたもので、 いわば〈面〉から〈点〉への視点のシフトであり。 空間にかわる時間的なアプローチである。マチを水平に歩くのではなく、 地ベタを垂直に歩行するのである。……』 (著者あとがきより)

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13. 1月 2009 by hasestudio
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