写真集 『SMOKE LINE』津田直
SMOKE LINE (2008/12/06) 津田 直 |
独自の風景論を唱え、各地を旅して自らを風景に溶け込ませる独特の視点で、
私たちを囲む風景の空間的な拡がりや、時間の流れの大きな連続性など、
写真では体験できないものを写しとることを試みている写真家、津田直。
3年の歳月をかけて制作した新作「SMOKE LINE」で津田が着目したのは「風」。
始まりも終わりも無く、全ての領域を留まることなく移動し続ける「風」を、
我々の世界を帯状につなぎ保つ存在のひとつと捉え、
「風」そのものを視ることで浮かび上がる世界の普遍的な構造。
風に導かれて辿り着いた、中国、モンゴル、モロッコで
風を最も熟知する民、遊牧民と時を共にし、制作した「SMOKE LINE」は
津田作品に初めてが登場する「人物」の驚きとともに、
「世界」のダイナミズムと「人」の営みとの関りを明らかにする。
(amazon書評より)
津田直(つだなお、1976-)
大阪芸術大学写真学科研究課程修了
2001年 『遠くの近く』を発表。
2002年からは『近づく』と題された作品を大阪、東京、横浜で個展を中心に発表。
2005年 個展『漕ぎだし』
2005年 第11回ADSP (Art Documents Support Program by SHISEIDO)受賞
2006年 個展『眠りの先』
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