石段を上ること
京都は知恩院、
浄土宗西の総本山。
山門をくぐると、丁寧に積まれた石段が目に入る。
神聖な場所には必ず階段がつきものだ。
階段の”階”の字につくこざとへんは
もともと祈祷の場におかれた神界へのはしごを意味すると
聞いたことがある。
石段にもきっとそんな、
神聖な場所に近づくような意味合いがあるのだろう。
足元を見つめながら息を切らし、
寡黙に一段一段上っていく。
石段が途切れた瞬間、
ふと見上げた前方に開かれた本堂。
ゆっくりと上り詰めた石段を振り返ると、
下から吹き上げるやんわりとした風に
じんわり汗が滲んだ。
Camera:CanonEOS5D Mark2 EF24-105mmF4 USM
Developping:Adobe PhotoShop Lightroom ver3
Finishing:AdobePhotoshopCS5 ver12.0.1 ×64