暗室作業と焼き込み

プリントの焼き込みquote GIZMODE

フィルム時代のプリントは暗室で行われていました。

イーゼルにセットした印画紙に
ネガを透過した光を当てるわけですが、
その画像の微調整というのは、
その光を遮ったり、余分に当てたりして行われていました。

当然光がどれくらい当たったかということは
肉眼でわかるわけではありませんので、
時計などで必要な時間を計ることになります。

印画紙は感光すればするほど黒くなりますので、
まず全体の一番少ない秒数を露光し、
それから必要な部分は+αで露光していました。

なにせ目に見えないものですから、
1回で思うようなプリントが仕上がることは稀で、
何度も納得の行くまでやり直した思い出があります。

当然のことながら同じプリントは2枚となく、
オリジナルプリントの意味合いも
いまとは全く違ったものでした。

もう5年以上暗室作業はしていませんが、
あのころ試行錯誤した経験は
いまでも大事なたからものです。

04. 4月 2014 by hasestudio
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