Category Archives for 写真用語集

フレア(ふれあ)


フレアの一例

フレア はハレーションとも呼ばれ、カメラで撮影する際に、極めて明るい光源がレンズに向けて当てられている時に生じる光の像である。
これは光がレンズ面やレンズ鏡胴内部、あるいはボディ内部で反射した光がフィルム面や受光部に達して画面の一部や全体にカブリを与えたり、画像のシャープさを低下させるものであり、レンズの収差によるものではない。

右の参考図版において、通常の順光での撮影であれば葉の色がクリアに再現されるが、このケースでは逆光のために画面全体が白っぽくなってしまっている。
フレアを出現させないためには逆光を避け、順光の光線状態を選ぶのがベストで、使用するカメラにおいてもレンズフードによりフレアを効果的に防ぐことができるので着用は必須である。

フレアは本来であれば撮影の失敗として受け取られるが、やりようによってはこれを逆手に取り表現の一手段として用いることもできる。

Continue Reading →

18. 11月 2008 by hasestudio
Categories: 写真用語集 | 2 comments

FP接点(えふぴーせってん)


フォーカルプレーンシャッター専用のシンクロ接点。
ストロボが普及する前に使用された閃光電球(別名フラッシュバルブ(Flashbulb)とも呼ばれ、一瞬だけ発光する写真撮影用の照明)を使用するための接点で、最近の一眼レフではFP接点を持たないカメラが多い。
シャッターの先幕と後幕とで作るスリットの移動で露出が行われるフォーカルプレーンシャッターでは、スリットの移動中に均一した明るさの閃光が出るFP級バルブの閃光時間は30~40ミリセコンドと長いが、フォーカルプレーンシャッターレリーズから先幕が画面にかかるまでのタイムラグが約15ミリセコンドあるので、FP級の発光がシャッターの走行中に合うように先幕が画面にかかる前にシンクロ接点が閉じるよう電気回路を構成した接点である。
関連用語:M接点,X接点,シンクロ接点,フォーカルフレーンシャッター

--------------------------------------------------------------------------------------
☆売れ筋・おススメ写真集  ☆写真集(洋書)  ☆もっと写真がうまくなる本  ☆デザインのススメ

Continue Reading →

28. 9月 2008 by hasestudio
Categories: 写真用語集 | Leave a comment

フォトグラム(ふぉとぐらむ)


プリント作業などで、通常はフィルムの透過光の濃淡を印画紙に焼き付けることで画像を得るが、フィルムを使用せず感光材(印画紙など)の上に直接物体を置き上方から光をあててその物体の影の形を画像としたものをフォトグラムという。
光を透過する物質を置くと、微妙な陰影も写しだすことができる。
早くは1830年代に写真技術先駆者のひとりウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットがフォトグラムを制作しているが、一般的になったのは1920年代で、シュールレアリズムの時代に活躍したマン・レイとモホリ=ナジがその一翼を担った。
フォトグラムという名称自体は、モホリ=ナジによるもので、現在では最も一般的な名称となっているが、マン・レイは、レイヨグラフと呼んでいた。

--------------------------------------------------------------------------------------
☆売れ筋・おススメ写真集  ☆写真集(洋書)  ☆もっと写真がうまくなる本  ☆デザインのススメ

Continue Reading →

04. 7月 2008 by hasestudio
Categories: 写真用語集 | 4 comments

TIFF(てぃふ)


TIFFフォーマットは、1986年にMicrosoft社及びAldus社(現在はアドビシステムズに合併)によって開発された画像データフォーマット。現在はアドビが著作権を持つ。
アプリケーションソフトにあまり依存せず、画像データを、解像度や色数、符号化方式が異なるものでも様々な形式で一つのファイルにまとめて格納することができ、現在では汎用の画像データ交換用ファイルフォーマットとして広く普及している。TIFF6,0からはJPG圧縮もサポートされた。
この画像フォーマットの利点は
1 おおよその画像編集用ソフトはTIFFフォーマットに対応している 。
2 JPEG圧縮を使わない限り、保存を繰り返しても画質が劣化しない 。JPGは非可逆圧縮(圧縮するごとに画像が劣化していく)のに対し、TIFFは可逆圧縮で圧縮前のデータと圧縮展開後のデータが等しくなる
3 色に関する制約が非常に少ない
ということが挙げられるが、
その自由度の高さゆえ、互換性を保つことが困難になってきているのが実際のところである。
関連用語:JPG

Continue Reading →

22. 4月 2008 by hasestudio
Categories: 写真用語集 | Leave a comment

← Older posts

Newer posts →