Tag Archives for レイリー拡散

夕焼けはなぜ赤いのか?


前回”空はなぜ青いのか?”
ということを書きましたが、
その続き。

空の色に関して、
もうひとつ気になるのが
夕焼けはなぜ赤いのか?
ということではないかと思います。

これは、
以前紹介したレイリー拡散で説明がつきます。

yuhi.gif

この図を見て分かるように、
日中の太陽と地面との距離と、
夕方の太陽と地面までの距離はかなり違います。

これがどういうことかというと、
夕方のほうが日中よりも
何倍もの空間を光が通り抜けてくることを意味します。

と、いうことは
それだけ光は大気に触れることになり、
散乱されやすい短い波長のものは
どこかに飛ばされ、
長い波長の赤色などが残って
ヒトの目に届くということなのです。

ちなみに朝焼けというのもありますが、
こちらは空気中に散乱するチリなどが、
夕方よりも少ないことから
夕焼けほど赤くならないようです。

角度や距離で姿を変える”ひかり”。
おもしろいですね!



13. 5月 2007 by hasestudio
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空はなぜ青いのか?


前回、
光を分解すると
さまざまな波長(色)になるという話
を書きましたが、今回はその続きを。

僕たちがいつも空を見上げては
当たり前に存在する空、
よく晴れた日にはすっきりと青く澄みわたり、
すがすがしい気分にさせてくれます。

でも、
皆さんこの空なんで青いんだろう?
ということは考えたことありますか?

じつはこれ、
前回話した波長が大きく関係しているのです。

波長には
長いものと短いものがあるという話をしましたが、
光が大気中を通過してくる際、
空気の分子に光が当たると
レイリー散乱というものがおきます。

20070507081435.gif

この現象は正確には反射とは違うのですが、
結果さまざまな方向に
それぞれの色の光が飛ばされるようになります。

中でも青色の光はこの散乱され易く、
赤色の10倍くらいともいわれています。

どういうことかといえば、
光は直進する性質がありますので、
太陽方向は、光の進行方向にあたるので、
散乱の影響を受けにくく、
空はわりと白っぽく見えますが
ちょっと離れると空が青く見えるのは
この散乱の結果、
青の光が見えや易くなっている
のです。

つまり空の色は光のいろだったんですね!
次回もこの続きです。


07. 5月 2007 by hasestudio
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