『荒木本!』 飯沢耕太郎
荒木本!1970‐2005 (2006/12) 飯沢 耕太郎 |
よわいももはや70歳にちかづこうとしている荒木経惟。
サングラスに独特の髪と口ひげ、その風貌はもはや記号論的に流通してすらいます。
生と死、嘘と真、セクシャリティなどカオスのような複雑な断片で独特の世界を作り上げた写真世界はその膨大な作品群によってより微視的に極められながら巨視的な部分で、ある意味荒木経惟という写真ジャンルを作り上げてしまいました。
その驚異的な著作は2005年の時点で360点あまりにおよび、これは到底常人の成し得ることではありません。この『荒木本!』は出版時の広大な荒木経惟という写真世界を網羅しようとした試みで、全著作を解説をつけながら丁寧に紹介しています。
新世紀を迎え、各県に住む人を撮影し展覧会を開き、写真集として残すことで現代日本の総体を記憶しようとする野心的な試み、日本人ノ顔 プロジェクトが始まりました。ますます拍車がかかるアラキワールド、そのフィールドワークに出発する際にぜひ持っていたい1冊です。
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