崖の上のポニョ

 

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ぽ~にょぽ~にょ~♪ さかなのこ~♪
みなさん毎日頭から離れず、
仕事も手に付かずたいへんだと思います。

そういうぼくもそのひとりで、
きのうついにシネコンに足を運びました。

今回の宮崎作品に関して言えば、
1~2年くらい前にNHK「プロフェッショナル」で、
宮崎駿の制作過程に完全密着というのをやっていて、
まさにこの映画の構想段階の様子が放映されていたので、

実際あの時見たものが
どのような形で映画になっているのかということに
凄く興味がありました。

宮崎さんの映画の作り方というのは
すごく変わっていて、
最初にストーリーというものはない
のだそうです。

”おさげ髪の女の子を主人公にしたい!”
みたいに、
キャラクターの1部分からイメージが始まり

イメージボードといわれる大量のイメージカットを書き上げ、

周りの人間はもちろん、
書いている本人さえも結末を知らずに
制作が進行していくという独自のスタイル
なのです。

今回最も話題となったのは
17万枚ともいわれるセル画の数で、
多いところでは
5秒で1500枚も使われている
ということでした。

そして、
セル画といえばベタ塗りが基本ですが、
背景をよく見ると明らかに
色鉛筆みたいなものを使い線で描かれています。

いったいどれだけ
膨大な時間を費やしたのでしょうか??

この、手書きというところは、
以前宮崎さんがイギリスで鑑賞した、
ジョン・エヴァレット・ミレーの絵画、
「オフィーリア」から強い影響を受けたということで

CG全盛のこの時代に、
あえてそういう手法を選んだのだそうです。

その効果でしょうが、
作品全体からは温かみのある
不思議な印象がつたわってきて
宮崎アニメの新境地を見た気がしました。

親子連れを意識したストーリーで
シンプルにわかりやすく作られていて、
しかしそれでいて
実に深いメッセージが刻まれているので、
親子ともども楽しめる映画だと思います。

映画を見てからは、よりいっそう
”ぽ~にょぽ~にょ~♪さかなのこ~♪” が
頭を回るようになりましたw

(息子は帰り口ずさみながらスキップしてましたw)

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06. 8月 2008 by hasestudio
Categories: 写真・美術・アート | Tags: , ,