石山観音 三重県津市芸濃町
白藤の滝を見たあと、
かえり道だったので芸濃にある
石山観音公園に立ち寄りました。
遠出をするときはカーナビを使いますが、
この設定で「距離優先」というのを好んで使います。
これは何かというと、速さではなく、
直線距離で最短を選ぶルートで、
車1台しか通れないような細道や、
ナビを使わなければ一生通ることはなかったであろう農道を
バンバン通っていきます。
白藤の滝から普通に帰れば
自動車専用道路の名阪国道(半高速みたいな道)で
津まで帰ってしまいますが、
「距離優先」モードは果敢にも途中でこの国道を降り、
正気とは思えないルートを取りはじめました。
その結果、石山観音の看板にでくわしたわけですが、
この道を次とおることもあるまいと思い
立ち寄ることになったのです。
この石山観音公園は石山と名がつくだけあって緑あふれるなか、山頂は巨大な岩肌があらわになっています。ここは山全体が岩山で、そのいたるところに40余体の仏像を半肉彫りで刻み出しています。現在では、巡拝歩道が整備され、順番にその石仏をお参りすることができます。
石仏の大きさは小さいもので50センチ程度、
県指定文化財・ 磨崖阿弥陀如来立像などは
像高3.52台座を含めると5mに達します。
(上図右上の写真)
先ほど触れた、
山頂の岩肌は「馬の背」といわれ
鈴鹿の連山から安濃の平野を一望におさめ、
伊勢湾も視野に入りなかなかの絶景です。
たまたま立ち寄りましたが、
思いがけない体験にちょっと感動しました。