『ASIAN JAPANESE(アジアン・ジャパニーズ)』小林紀晴
ぼくが大学生のころ、
誰も彼もが東南アジアへ行っていました。
その火付け役となったのが、
小林紀晴の『ASIAN JAPANESE』。
この本は、小林氏が東南アジアに向かい、
旅先で日本人旅行者に話を聞き、
帰国後に日本で「あの旅は何だったか」と再度問う。
その斬新なスタイルがとっても印象的な本でした。
沢木耕太郎の『深夜特急』に
刺激された世代があるように、
ぼくたちの時代は、
『ASIAN JAPANESE』にアジテートされて
海をわたったのでした。
”なぜ旅をするのか”というのは、
いまもって永遠のテーマではありますが、
そういった意味でこの本は、
いまだ多くの価値を持って
われわれを迎えてくれます。
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