Monthly Archives for 4月 2010
形而上学的なホースの軌跡
”美は細に宿る”といいますが、
それは本当に、
日常のささいなひとコマに隠れている気がします。
それが無意識でおこなわれた(あらわれた)
ものであればあるほど、
造形としての完成度があがっていく、
そんな気すらします。
Camera:CanonEOS5D Mark2 EF24-105mmF4 USM
Developping:Adobe PhotoShop Lightroom ver2.6
Finishing:AdobePhotoshopCS3 ver10,00
最後のサクラ
桜シリーズ、最後です。
今年は桜の写真自体もあまり撮れなかったのですが、
そういえば、
夜桜にいたっては1枚も撮らなかったことに気づきました。
あっというまに終わってしまった桜のシーズン。
メジャーすぎて敬遠してましたが、
国指定名勝「日本さくら名所100選」
三多気のさくらの夜景でも撮ろうか?
あえて、ライトアップの終わった深夜をねらって。
来年に向けて、
いろいろと構想を練っておきます。
Camera:CanonEOS5D Mark2 EF70-200mm F4L USM
Developping:Adobe PhotoShop Lightroom ver2.6
Finishing:AdobePhotoshopCS3 ver10,00
愛情生活 荒木陽子
物思いに沈んでいる表情が良い、
と言ってくれた。
私はその言葉にびっくりして、
じっと彼を見つめていたような気がする。
その時までの私の世界は、きっと、原色だったろう。
けれど、
その原色は渋いニュアンスのある色に変わろうとしていた。
一人の男の出現によって、
季節がはっきりと区切られていくのを、
秘かに自分の心の中に感じていた。
私、20才。彼、27才。
冬の終わりの頃だった。
(愛情生活より)
あれだけ破天荒なヒトの妻というのは、
いったいどんなキモチがするのだろう。
1990年に子宮肉腫のため急逝した
荒木経惟の妻、陽子によるエッセイ集。
2人の生活は、喜びが、そして愛情が溢れています。
妻の視点からの
もうひとつの”センチメンタルな旅”。
桜にまつわるはなし ―すべては繋がっている―
今年も美しく咲き、潔く散っていった桜。
花見桜の代名詞はなんといってもソメイヨシノです。
ソメイヨシノは種子を持たないという特性があります。
これがなにをいわんとするかといえば、
日本各地に点在するソメイヨシノは、
すべてヒトの手によって接木(つぎき)、
植樹されたものであるということなのです。
加えていえば、
ソメイヨシノはもとをたどれば1本の原種にたどり着き、
そこから世界中のソメイヨシノが
生まれているということなのです。
みんなが心待ちにしている桜がすべてつながっている、
なんかいい話じゃないですか?
Camera:CanonEOS5D Mark2 EF24-105mmF4 USM
Developping:Adobe PhotoShop Lightroom ver2.6
Finishing:AdobePhotoshopCS3 ver10,00