『液晶絵画』展 三重県立美術館
三重県立美術館が変わろうとしています。
今まで、
超ゲキ渋な展示内容が目白押しで
素人なぼくには
とてもあしを向けられないことが多かったのですが、
今後のスケジュールを見ると今回の液晶絵画にはじまり、
次回は円山応挙、伊藤若冲など
超メジャーどころによる金刀比羅宮の障壁画
(ふすま絵です)、
更に次回は
パリに生きた伝説的な画家、佐伯祐三展が開催
されます。
いったいどうしてしまったんだろうと思っていたら、
2006年に館長さんが変わったんですね。
新館長の井上 隆邦さんは
日本発の南アジア映画祭やベネチアビエンナーレなど
長年芸術交流に携わっていらした方なのだそうです。
少なくともあと2回は連続で
県立美術館にあしを運ぶことが確定しています。
いままでこんなことはなかったですね。
今後とも新生三重県立美術館に期待です☆
さて今回の”液晶絵画”展ですが、
地元亀山の液晶テレビを使用した展示で、
エントランス近くにはちゃっかり
アクオスのパンフレットが置いてありました
(そのへんはしっかりしてますねw)
話題はそれだけでなく、内容も非常に興味深いもので、
現代美術界で有名な森村泰昌ややなぎみわ、
千住博(ひろしは十に専)、
木村伊兵衛賞を受賞した鷹野隆大。
更に海外からはブライアン・イーノ、
ジュリアンオピーなどそうそうたる顔ぶれ。
内容も実験的なものが多く、
見るものに多くのことを考えさせます。
個人的には、
液晶パネルを屏風にしたて癒しの空間を形成した
千住博の『水の森』や
ウサギや果物が腐敗していく過程を追った
サム・テイラー=ウッドの『スティル・ライフ』、
フェルメールの絵画の世界を
照明を含めた空間を再現し、
絵画の身体的トレースを行った
森村泰昌の『フェルメール研究』などが
特に印象的でした。
そのほかにもすばらしい作品がいっぱいの展示です。
ぜひ機会があれば、立ち寄ってみてはいかがでしょうか☆
追記:それにしても地元の利があるにせよ、
開催地が東京、大阪、三重というのはすごいですね。