Daily Archives for 2008年4月5日

ついに搭載の新方式、完全無欠の解像力!! シグマ DP1



先月、
ダイレクトイメージセンサーを搭載した
コンパクトデジタルカメラが発売
になりました。
売れ行きもなかなか好調のようです。

このダイレクトイメージセンサーとは、
これまでにない独自の方式で、
シグマの一眼レフSD14などにも搭載されている
とても画期的な方式なのです。

cmos.jpg

一般的なデジタルカメラは
CMOS(シーモス)センサーを使用していて、
図のように画像素子をモザイク状に並べた状態
になっています。

これはつまり
それぞれの素子は単独の色しか認識しないということで、
それではカラーにならないので
上下左右の隣接する素子のカラー情報から演算(計算)
することにより
この色だろうという予測を立てるわけです。

グリーンが他の素子の2倍あるのは
他の色に比べ光の透過率が高いので
輝度情報(形<明暗>の情報)が得られやすい
ということらしいです。

この演算がうまくいかないと
いわゆる偽色であったりモアレという
デジタル特有の画像の劣化が起こります。

それをある程度防ぐために
ローパスフィルターを
CMOSセンサーの前に取り付けることにより
画像をにじませ解像感を落としているわけ
です。

つまりわざと画像を劣化させているわけですね。

さらに、
先ほどの話で画像素子は
それぞれの色に分かれているといいましたが、
それはつまり1200万画素あったとしても、

R(レッド)チャンネルとB(ブルー)チャンネルは
1200万画素の1/4、
G(グリーン)チャンネルも1200万画素の1/2、

輝度情報のほとんどが
Gチャンネルから作られることを考えると

1200万画素の実際の画素数は
600万画素で残りは計算で
若干上乗せできるだけ
ということになります。

CMOSの説明が
たいへん長くなってしまいましたが、

シグマのダイレクトイメージセンサーは
このRGBのフィルターを重ねた状態にし
1つの画素でちゃんと色を認識できるという利点があり、
つまりは画像の補完の必要がないので、
画像をにじませることもなく
純粋に撮影したままの画像を
ほぼフルの画素数で使用することが出来る
のです。

にもかかわれず、
一般にあまり普及していないのは
ひとえにCMOSセンサーの安価さ
ということなのでしょうが、
長い目で見ればこちらが主流になるのは必定で、

あとはセンサーのコストが
どこまで下がるかということに
かかっているのではないかと思います。

ネットでも撮影画像が出ていますので、
ぜひ見てみてください。
その解像性にきっとびっくりすると思いますヨ♪


05. 4月 2008 by hasestudio
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