Category Archives for 本・小説・映画・音楽
レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』本田 直之
前々から気になっていた
本田直之さんの
『レバレッジ・マネジメント』を読みました。
みんながみんな、
同じように愚直に努力をするのではなく、
経営者は経営者しか出来ない
仕事をすることによって、
他のスタッフの仕事は格段にやりやすくなる
ということがよくわかりました。
レバレッジとは「”てこ”の利用」という意味で、
この本では、
同じ労力で
何倍もの効果を生み出す方法のことを意味しています。
レバレッジを利かせることで仕事を効率化し、
出来た時間で新しいことを生み出す。
これは経営のみならず、
私生活の中でも活用出来そうです。
とっても勉強になりました☆
『イメージの読み書き』 慶応義塾大学佐藤雅彦研究室
”ポリンキー”や”ドンタコス”のCM、
近年では”ピタゴラスイッチ”の監修など、
幅広い分野で活躍する佐藤雅彦氏。
その一方で、
東京芸術大学大学院映像研究科教授や
慶應義塾大学環境情報学部特別招聘教授なども
されていて、表現というものを
きわめて概念的に突き詰められておられます。
著書もいろいろ出しておられますが、
本書はイメージの読み書きとは、
言葉で解釈できないもので、
イメージとして確かに感じるものを
どうやって現実に定着させるか、
という試みである。
(あとがきより)
というように言葉はほぼ一切出てこず、
見ることだけで
はたと納得させられるふしぎな本です。
まずは一度手に取ってみてください。
モーツァルト『ピアノ・ソナタ集 グレン・グールド』
グレン・グールドといえばバッハですが、
ちゃんとモーツァルトの演奏も残されています。
あとで知ったのですが、
このモーツァルトのソナタは、
グールドの独創的解釈がふんだんに盛り込まれた演奏で、
発表当時は結構賛否両論あったらしいです。
しかし、
昔からモーツァルトのソナタは
グレン・グールドしか聴いてこなかったので、
ぼくにとってはこのグールドのソナタが
スタンダードになってしまっています。
慣れ親しんだものは、
そう簡単に変えれるものではなくて、
だれがなんといおうと
ぼくはグールドのソナタ集が大好きです。
『沈黙』 遠藤周作
中学生の頃に読んで、
いまでもときどき読み返します。
話は徳川政権下の長崎。
島原の乱が鎮圧されて間もない頃の
キリシタン禁制の時代、
キリスト教の棄教を迫られる
ポルトガル司祭ロドリゴの目線から見た
神の存在、背教の心理を描いた
遠藤周作先生の傑作です。
激しい弾圧の前にも
あくまで沈黙を守る神。
救いを求めてどんなに祈りを捧げても、
ひたすら沈黙を守る神。
神は本当に居るのか?
もし居るのなら、
何故こんな過酷な受難の最中も
主は救いの手を差し伸べるどころか、
励ましの言葉さえかけてくれないのか?
信仰というものを通して人が自己と対話する様を
克明に、そして秀逸に描き出しています。