Category Archives for 本・小説・映画・音楽
『翻訳夜話』 村上春樹 柴田元幸
作家の村上春樹さんは
翻訳家としても知られていますが、
この本は
ポール・オースターの翻訳などで知られる
柴田元幸さんとの対談集です。
対談は、翻訳学校の生徒の前で公開で行われ、
翻訳と創作の意識の違いや
それぞれの翻訳そのものに対する
考え方の違いが浮き彫りになって
非常に興味深い読み物になっています。
お互いに相手の訳した事のある文章を訳してみる
「競訳」も併録されており、
訳者の違いでこれほどまでに作風が変わるのかと
驚かされます。
言葉のニュアンスというものの奥深さに、
あらためて感動の1冊です。
『街』 くるり apbankfes06
みんなが大好き、”くるり”の初期の傑作です。
MCも含め名演ですね~☆
メンバーも随分入れ替わったりしましたが、
どんどん進化していることは、
誰もが疑いようがありません。
『1Q84 BOOK 3』 村上春樹
本日ついに発売になったBook3。
ぼくもamazonで、
1ヶ月まえに予約をしましたが、
到着は明日とのこと。
初版50万部のはずが、
事前増刷で初版累計70万部。
すごい人気ですね―。
ありえない数字だと思います。
3巻合計の累計部数は、すでに314万部。
昨年、ノルウェイの森の総発行部数が
1000万冊を突破しましたが、
いったい、どこまでいくんでしょうか?
『日出る国の工場』 村上春樹
日出る国の工場 (新潮文庫)
(1990/03)
村上 春樹安西 水丸商品詳細を見る
おなじみの、
村上春樹と安西水丸コンビがおくるエッセイ集。
日本の工場という空間を、
あくまで村上春樹的な切り口で
検証していく異色作です。
目次を見てみると、
京都科学標本に松戸・玉姫殿、
消しゴム工場のラビットにコム・デ・ギャルソン、
はたまたアデランスと興味深い案件が満載。
近年、エッセイは控えるとのことで、
この手の新作エッセイが読めないのは
残念ではありますが、
村上春樹のエッセイは
何度読んでも楽しめます。