Tag Archives for 村上春樹

安西水丸さんというひと

村上朝日堂の逆襲
先日イラストレーターの安西水丸さんが
ご逝去されました。

安西さんといえば
村上春樹さんのエッセイの挿絵でも有名な方で、
村上作品にはかかせない存在です。

もう村上朝日堂なんかは
水丸さんの挿絵なしには考えられないほどです。

あれほどチカラの抜けたシンプルな絵というのは
察するに相当な域まで達していないと
たどりつけない境地なのではないでしょうか?

安西水丸さんの絵

もともとは
村上さんが作家になる前に営んでいた
ピーター・キャットという
ジャズ喫茶のお客様という御縁で、
そこから一緒に仕事をしていたらしいです。

その親交はかなり密なもので、
『ねじまき鳥と火曜日の女たち』や
短篇集『パン屋再襲撃』では
水丸さんの本名である”渡辺昇”という人物が
繰り返し登場してきます。

そんな水丸さんのほのぼのとした絵が
もう見られないかと思うと
残念でなりませんが、
今日は水丸さんのことを思いながら、
あさから水丸さんの絵をながめていました。


村上朝日堂 (新潮文庫)
村上朝日堂(新潮文庫)

28. 3月 2014 by hasestudio
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『翻訳夜話』 村上春樹 柴田元幸

 

翻訳夜話 (文春新書)
翻訳夜話 (文春新書)
(2000/10)
村上 春樹柴田 元幸

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作家の村上春樹さんは
翻訳家としても知られていますが、

この本は
ポール・オースターの翻訳などで知られる
柴田元幸さんとの対談集です。

対談は、翻訳学校の生徒の前で公開で行われ、
翻訳と創作の意識の違いや
それぞれの翻訳そのものに対する
考え方の違いが浮き彫りになって
非常に興味深い読み物になっています。

お互いに相手の訳した事のある文章を訳してみる
「競訳」も併録されており、
訳者の違いでこれほどまでに作風が変わるのかと
驚かされます。

言葉のニュアンスというものの奥深さに、
あらためて感動の1冊です。

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02. 5月 2010 by hasestudio
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『1Q84 BOOK 3』 村上春樹

 

1Q84 BOOK 3
(2010/04/16)
村上春樹
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本日ついに発売になったBook3。
ぼくもamazonで、
1ヶ月まえに予約をしましたが、
到着は明日とのこと。

初版50万部のはずが、
事前増刷で初版累計70万部。

すごい人気ですね―。
ありえない数字だと思います。

3巻合計の累計部数は、すでに314万部。
昨年、ノルウェイの森の総発行部数が
1000万冊を突破しましたが、
いったい、どこまでいくんでしょうか?

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16. 4月 2010 by hasestudio
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『日出る国の工場』 村上春樹

 

日出る国の工場 (新潮文庫)

日出る国の工場 (新潮文庫)
(1990/03)
村上 春樹安西 水丸商品詳細を見る



おなじみの、
村上春樹と安西水丸コンビがおくるエッセイ集。

日本の工場という空間を、
あくまで村上春樹的な切り口で
検証していく異色作です。

目次を見てみると、
京都科学標本に松戸・玉姫殿、
消しゴム工場のラビットにコム・デ・ギャルソン、
はたまたアデランスと興味深い案件が満載。

近年、エッセイは控えるとのことで、
この手の新作エッセイが読めないのは
残念ではありますが、
村上春樹のエッセイは
何度読んでも楽しめます。

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09. 4月 2010 by hasestudio
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