Tag Archives for 視細胞

”たて”と”ななめ”


前回、網膜には錐状体(すいじょうたい)と
杆状体(かんじょうたい)と呼ばれる

それぞれ高精細カラーフィルムを
高感度モノクロフィルム
のような性質を持った細胞がある、
ということを書きました。

今回はその続きを・・・。

人間の視細胞はこうした性質のほかに、
垂直水平方向に反応する細胞と
斜め方向に反応するものがあります。

naname.jpg

この図のように
水平方向の直線に一本だけ斜めの線を入れると、
細胞的には別の情報として処理されるのです。

つまり、多くの同じ方向に、
一本だけ違う情報が入ると
視覚に対する訴える力が大きくなるということです。

写真でいえば、
たくさんのヒトがまっすぐに立っている構図で、
1人だけ首をかしげているヒトがいれば、
視線は自然とその首をかしげた1人に
集中していくはずです。

これは、いろんなことに、
応用が出来るのでいろやってみてくださいね♪


14. 4月 2007 by hasestudio
Categories: 写真のこと | Tags: , , | 6 comments

ヒトの目の能力


今回も肉眼とフィルムの違いについてです。

ヒトの目とフィルムの大きな違い
といえばそのシステムからしてかなり違います。

フィルムはフィルム上に
それぞれの感度(ISO100とか200とか)
の乳剤をぬってあります。

ですので
フィルムごとにひ
かりを感じる能力が違います。

一方ヒトの目は、
ずいぶん高等な機能が備わっていて、
光を受ける網膜には
錐状体すいじょうたい)と
杆状体かんじょうたい)
と呼ばれる細胞
があります。

錐状体は明るいところで反応し、
通常昼間に活動していて、
カラーでものが見えるようにしてくれます。

一方杆状体はくらいところで活動し、
暗闇の中でも物が見えるようにしてくれます。
こちらは色は感じないので、
高感度の白黒写真といったところでしょうか。

この2つの細胞があるので、
ヒトの視覚というのは
さまざまな状況でも
のを見ることが出来る
のです。

高性能なカラーフィルムと
高感度な白黒フィルムを兼ね備えた
人間の視覚,なかなかすごい
ですよね。


11. 4月 2007 by hasestudio
Categories: 写真のこと | Tags: , , | 2 comments