Daily Archives for 2007年8月23日

『パン屋再襲撃』 村上春樹


パン屋再襲撃 (文春文庫) パン屋再襲撃 (文春文庫)
(1989/04/10)
村上 春樹

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以下文春文庫書籍書籍紹介文より引用
彼女は断言した、「もう一度パン屋を襲うのよ」。
学生時代、パン屋を襲撃したあの夜以来、彼にかけられた呪いをとくための、このたくらみの結果は・・・。微妙にくい違った人と人の心が、ふとしたことで和んでいく様子を、深海のイメージによせて描く6作品。ところで、いろんな所に出てくる<ワタナベ・ノボル>とは何ものだろう?
当時デビュー6年目の村上春樹氏が『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』という大作を書き上げたあと、87年の『ノルウェイの森』へと繋がる期間に書かれた短編集です。
本人も著作で「長編を書くとまとめて短編が書きたくなる。」というような意味のことを言っていましたが、この短編も例に漏れず上に上げた2つの長編のあいだの2年間に集中的に書き上げられたものです。
短編のタイトルは
・パン屋再襲撃
・像の消滅
・ファミリー・アフェア
・双子と沈んだ大陸
・ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界
・ねじまき鳥と火曜日の女たち
といずれもジャケ買いならぬ、タイトル買いしてしまいそうな不思議なタイトルが並んでいて、いずれも質の高い短編です。
中でも『ねじまき鳥と火曜日の女たち』は、大作『ねじまき鳥クロニクル』にリンクする重要な作品です。
村上春樹(むらかみはるき、1949-)
1967年 兵庫県立神戸高等学校卒業。
1975年 早稲田大学第一文学部映像演劇専修を卒業。
主な受賞
1979年 第22回群像新人文学賞 『風の歌を聴け』
1982年 第4回野間文芸新人賞 『羊をめぐる冒険』
1985年 第21回谷崎潤一郎賞 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
1996年 第47回読売文学賞 『ねじまき鳥クロニクル』
1999年 第2回桑原武夫学芸賞 『約束された場所で―underground 2』
2006年 フランツ・カフカ賞
2006年 フランク・オコナー国際短編賞
2007年 2006年度朝日賞
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23. 8月 2007 by hasestudio
Categories: 写真・美術・アート | Leave a comment