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標準レンズ(ひょうじゅんれんず)
よく”標準レンズ”というコトバを聞きますが、
これは両目である点を見たときに、ピント色彩の表現ともに充分に認められるのは左右50度の範囲ということから、人間の視覚にいちばん適していることから”標準レンズ”とよばれています。
だいたいにおいてこの標準レンズの焦点距離とは、カメラの画角の対角線の長さに等しいといわれています。
35mmだと、レンズの焦点距離は50mmが標準といわれますが、この図のように、35mmサイズの画角の対角線は約44mmしかありません。
本来は44mmだけど、キリが悪いので50mmにしているというだけなのですね。
一説には、35mmを世に広めたライカが50mmを標準にしたために、一般的に通用するようになったということです。
主だったフィルムサイズでは、
6×4.5(ろくよんご)で約70mm、6×7(ろくなな)で約90mm、4×5(しのご)で約150mmが対角線の長さとなり、その数字に近いサイズが標準レンズとして採用されています。
補色残像(ほしょくざんぞう)
補色残像とは、文字どおり補色がのこるということなのですが、
どういうことかというと論より証拠♪ 下の画像でおためしください(*^-゚)v
☆やり方は
1 画像の上にマウスのポインタをおく。
→すると画像が反転します。
2 できるだけ目を動かさず、この画像を約30秒間ながめます。
*この際、花のどれかひとつをながめつづけるのがポイント。
3 30秒たったら、マウスのポインタをはずす。
すると、グレースケールの画像の花に色があるように見えます。
なぜこのようなことが起こるかといえば、同じ色をずっと見ているとその色に対する錐体細胞の感度がさがることにより,モノクロの画像を見たときに補色が知覚されるのです。
有名なところだと手術服の色もそうですし(血液の赤い色ばかり見るため、補色の青緑色を使用)とか高速道路の標識の色(赤いテールランプばかり見るため)なんかもそうです。
同じ背景で撮った人物の画像の処理をしていて、そのときは色が合っていると思っても、後日見てみるとまったく想像しているのと違った色みになっていることがあります。
これは、まさに長時間同じ色を見ていることにより起こる目の感度の低下なのです。
画像処理は、適度に休憩をとりながらしたほうがいいようです♪
CMYK(しーえむわいけー)
CMYKとはシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、キープレイト=ブラック(K)の色の名称の頭文字をとったもので、主に印刷や絵の具などの塗料の色の仕組みのことを指します。
この4色の比率を変えて混ぜ合わせることで、あらゆる色を作り出すことが出来ます。
CMYを均等に重ねあわせていくと、最終的に黒になります。
ですが、これはあくまで理論値であって、実際は塗料に含まれる不純物などのせいで完全な黒にはなりません。そこでCMYに純粋なKを足すことによってすべての色を再現するようにしています。
このように色を混ぜればまぜるほど明度が下がっていく混色を減法混色などと言ったりします。
この図を見てみると気づきますが、3色のそれぞれの反対側の混色は補色になっています(CはR<レッド>、MはG<グリーン>、YはB<ブルー>)。補色は混ぜることで互いの色をうち消す作用があります。
関連用語:RGB,色空間,加法混色
RGB (あーる・じー・びー)
RGBとは、光の3原色であるレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の頭文字をとったもので、舞台照明やモニターなど光を利用したいろの仕組みのことをいいます。
RGBこの3色の比率を変えて混ぜ合わせることで、あらゆる色の光を作り出すことが出来ます。
それぞれの色を均等に重ねあわせていくと、最終的に白色光(色のない光り)になります。
このように色光を加えれば加えるほど明るさが増す混色を加法混色などと言ったりします。
この図を見てみると気づきますが、3原色のそれぞれの反対側の混色は補色になっています(RはC<シアン>、GはM<マゼンタ>、BはY<イエロー>)。補色は混ぜることで互いの色をうち消す作用があります。
これは画像処理などの色補正の際、黄色みが強いとおもえばブルー(B)を、青みが強いと思えばをレッド(R)を足してあげれば良いということになります。
カラーバランスの指標にもなるグレーは、RGBの3色が均等に混じり合った状態で、一色でもずれるとグレーではなくなってしまいます。
関連用語:CMYK,色空間,加法混色