Category Archives for 写真・美術・アート

畠山直哉さんの思い出

ライムワークス

はじめて「LIME WORKS」をみたのは
写真を始めたばかりの1997年ころ。

作者の畠山直哉さんは
この写真集で木村伊兵衛写真賞を受賞されて、
当時気鋭の写真家でした。

その畠山さんがワークショップをされるというので、
学生のころ1度参加させていただいたことがあります。

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集合場所は万博記念公園。
写真から受ける印象とは違って
革ジャンにシルバーアクセサリーを身につけた、
しかし個性やこだわりを強く感じさせられる
第一印象でした。

そのような風貌で、
大きなカメラを三脚につけて語るその様子は、
なんとなく不思議で
とても強烈に記憶に残っています。

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いま思い返せば
あのカメラはこの「LIME WORKS」を撮影した
8☓10のカメラだったのだな、と思うのですが、
当時はそんな知識もなく、
なんとなくその珍しい風貌のカメラを眺めていた記憶があります。

あれから20年近く。
畠山さんの作品は年々進化を遂げていますが、

”写真であることだけですでにすべてを語っている”
「LIME WORKS」に見る作品世界は
決して損なわれることなく、色褪せない
とてもすばらしいものであることに
改めて気付かされます。


ライム・ワークス LIME WORKS
ライム・ワークス LIME WORKS

07. 10月 2014 by hasestudio
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ミレー展@ボストン美術館

ミレー
いままでなかなか見る機会がなかったミレー。
初めて種まく人を見ることができました。

図録や図版などでは
とってもクリアに見えますが、
実物の絵はとっても薄暗く、
暗がりのなかからうっすらと浮かび上がる
ダイナミックな男性の姿が
なんとも言えない雰囲気を醸し出しています。

油彩特有の
あのぬらぬらとした光沢というかつやがあり
こころをざわざわさせるような
不思議な存在感のある作品でした。

バビルゾン派
そもそも
ミレーが属する「バビルゾン派」というのは
それまで聖書や神話などの宗教画がほとんどだった
絵画の世界にあって、
それまでスポットの当たらなかった
農村や森や渓谷などの田園風景を画題としたグループなのですが、

なんといっても
光がとってもきれいな派でもあります。

残念ながら図録では
そこまでのディテールは再現されてはいませんが、
目の前に見たバビルゾン派の絵画たちは
生々しくも繊細な光が痛いほど鮮やかで、
写真のインスピレーションを
たくさんいただくことのできる
名作揃いでした。

ことロケーションスナップなどには
光の角度だったり、
人物の配置だったり、
ヒントが沢山ありそうです。

それにしても
人里離れた山奥の小さな村に、
コロー、ミレー、ルソー、クールベなどの
後世に名を残すそうそうたるメンバーが
黙々と創作活動に勤しんでいたというのは
なんとも言えずスゴイですね。

16. 9月 2014 by hasestudio
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写真集『ダカフェ日記』森友治

ダカフェ
正直な話、
家族が撮った家族写真は最強だと思います。
カメラマンにしか撮れない写真もありますが、
家族にしか撮れない写真というものが
確実に存在します。

家族が撮った家族写真には
撮影者と被写体の、
または被写体同士の
親密な距離感があって、
その仕草すべてに意味があります。

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このダカフェ日記のすごいところは、
その個人的な親密さが
ある意味誰にでも感じることの出来るような距離感で
洗練され簡潔に提示されていることです。

そこはデザイナーが本業の
森友治さんの妙技とも言えますが、
それに加え、
毎回写真についている
短いキャプションが
なんともいえずいい味をだしています。


ダカフェ日記
ダカフェ日記 森友治

09. 9月 2014 by hasestudio
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バルテュス展@東京都美術館

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見たかったバルテュス展。
時間が何とか作れたので一路上野に。

会場に入ろうとすると
上品なお姉さまが近寄ってきて
「私はいらないからあげるわ。」
と展覧会の特別入場券を。

突然のことであっけにとられましたが、
お礼を言ってありがたく頂戴いたしました。
この場を借りて、
改めてお礼をもうしあげます。

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さすがピカソが「20世紀最後の巨匠」
と評したバルテュス。
図録ではさすがにそのディテールは再現されていませんが、
会場で見たなんとも言えない光のトーンは
とても濃厚で見るものをハッとさせるような
きらめきがありました。

このバルテュスの両親は交友関係がものすごく
画家ボナールやマティスにドラン、バレ−のニジンスキー、
詩人のリルケ、ジャコメッティー、アンドレ・ブルトン、
ピカソ、アンドレ・マルロー、フェリーニ、
ジューヴ、カミュなど。

こうした刺激的な日常は
彼の創作にとって無関係ではなかったでしょう。
作品の中にはこうした交友を伺わせるような、
様々な試行錯誤がみられます。

人の成長において成熟した環境というのは
やはり欠かせない要素のようです。

いつも思いますが
作品とは面と向かって対峙しないと
わからないことがいっぱいあります。

バルテュスの作品と向き合えた小一時間
とっても貴重な時間でした。

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26. 6月 2014 by hasestudio
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