Category Archives for 写真・美術・アート

バルテュス展@東京都美術館

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見たかったバルテュス展。
時間が何とか作れたので一路上野に。

会場に入ろうとすると
上品なお姉さまが近寄ってきて
「私はいらないからあげるわ。」
と展覧会の特別入場券を。

突然のことであっけにとられましたが、
お礼を言ってありがたく頂戴いたしました。
この場を借りて、
改めてお礼をもうしあげます。

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さすがピカソが「20世紀最後の巨匠」
と評したバルテュス。
図録ではさすがにそのディテールは再現されていませんが、
会場で見たなんとも言えない光のトーンは
とても濃厚で見るものをハッとさせるような
きらめきがありました。

このバルテュスの両親は交友関係がものすごく
画家ボナールやマティスにドラン、バレ−のニジンスキー、
詩人のリルケ、ジャコメッティー、アンドレ・ブルトン、
ピカソ、アンドレ・マルロー、フェリーニ、
ジューヴ、カミュなど。

こうした刺激的な日常は
彼の創作にとって無関係ではなかったでしょう。
作品の中にはこうした交友を伺わせるような、
様々な試行錯誤がみられます。

人の成長において成熟した環境というのは
やはり欠かせない要素のようです。

いつも思いますが
作品とは面と向かって対峙しないと
わからないことがいっぱいあります。

バルテュスの作品と向き合えた小一時間
とっても貴重な時間でした。

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26. 6月 2014 by hasestudio
Categories: 美術・アート・デザイン | Leave a comment

写真集『さっちん』荒木経惟

「さっちん」荒木経惟
この写真集『さっちん』は
アラーキーこと荒木経惟氏が
千葉大学在学中の1年間(196年ころ)に
撮影されたものをまとめたものです。

三河島という、
いまで言う東京の西日暮里のあたりの
下町に住むこども達が、
画面いっぱいにはしゃいでいるのが印象的です。

さっちん写真集

写真集を見ていると、
カメラマンであるアラーキーを
仲間のように受け入れているのが
わかります。

写真のうまい友達が撮っているかのような写真。

これは本当に
ポートレイトの真髄なのだと思うのです。

この写真集を見るたびに

あたかもカメラが無いかのように
写真を撮らなければいけない

と内省し、
あらためて写真に対する姿勢を考えさせられます。


さっちん (フォト・ミュゼ)
『さっちん』荒木経惟


01. 4月 2014 by hasestudio
Categories: 写真集・写真関連書籍 | Tags: | Leave a comment

演劇をたしなむ@津あけぼの座

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先日はじめて津あけぼの座で観劇してきました。

この劇場は
パフォーミングアーツネットワークみえという
NPO団体が運営している劇場で、
NPO団体が劇場を運営するというのは
全国でも珍しいのだそうです。

わたくし、なにをかくそう大学時代、
友人にさそわれて演劇を見始めて以来
演劇にハマり、いまでも定期的に
劇場に足をはこんでいるのです。

今まで総合文化センターでやっている
Mゲキセレクションや
四天王寺会館にある
津あけぼの座スクエアには
何度か行ったことがあったのですが、
津あけぼの座ははじめてでした。

今回は太宰治の「葉桜と魔笛」とN.ゴーゴリの「鼻」の
2作品が上演されましたが、
役者さんとの距離感が圧倒的に近い!
自然と舞台に引き込まれる臨場感。
演劇の醍醐味が存分に味わえます。

機会があれば、
是非皆様もご体験くださいね。


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津あけぼの座
〒514-0008 三重県津市上浜町3丁目51
津あけぼの座ホームページ
→http://akebonoza.net/index.html



31. 3月 2014 by hasestudio
Categories: 美術・アート・デザイン | Tags: , | Leave a comment

安西水丸さんというひと

村上朝日堂の逆襲
先日イラストレーターの安西水丸さんが
ご逝去されました。

安西さんといえば
村上春樹さんのエッセイの挿絵でも有名な方で、
村上作品にはかかせない存在です。

もう村上朝日堂なんかは
水丸さんの挿絵なしには考えられないほどです。

あれほどチカラの抜けたシンプルな絵というのは
察するに相当な域まで達していないと
たどりつけない境地なのではないでしょうか?

安西水丸さんの絵

もともとは
村上さんが作家になる前に営んでいた
ピーター・キャットという
ジャズ喫茶のお客様という御縁で、
そこから一緒に仕事をしていたらしいです。

その親交はかなり密なもので、
『ねじまき鳥と火曜日の女たち』や
短篇集『パン屋再襲撃』では
水丸さんの本名である”渡辺昇”という人物が
繰り返し登場してきます。

そんな水丸さんのほのぼのとした絵が
もう見られないかと思うと
残念でなりませんが、
今日は水丸さんのことを思いながら、
あさから水丸さんの絵をながめていました。


村上朝日堂 (新潮文庫)
村上朝日堂(新潮文庫)

28. 3月 2014 by hasestudio
Categories: 本・小説・映画・音楽 | Tags: , , | Leave a comment

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