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物の価値
ぼくは写真作家の森山大道さんが好きで、
それはそれは大好きで、
血迷って1冊2万5000円もする
4冊セット(計10万円)の
写真全集を持っているほどです。
森山さんは
60年代から日本の写真界を牽引してきた
いわばアイドル的な存在で、
今活躍している作家さんの多くが
その作風に何らかの影響を
受けているのではないかと思います。
この本は京都で学生をしていたころ、
大阪十三の立ち寄った古本屋で、
超美品の初版本であるにもかかわらず
2800円という破格で売られていた
思い出深い逸品です。
現在の市場では
10万円以上で取引されている
写真集です。
好きな人は10万、
興味が無い人は2800円。
当時学生ながら物の価値について
いろいろと考えさられました。
Light & Shadow 光と影 新装版
『犬の記憶 終章 』 森山大道
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犬の記憶 終章 (河出文庫)
(2001/11)
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ぼくはとりもなおさず森山大道マストですが、
それは写真だけにとどまらず、
エッセイなどで垣間見れる森山大道の
写真に対する思想に
深く傾倒しているからなのです。
そんななかで
この『犬の記憶 終章』は
デザイナーであった森山大道が
カメラマンになっていく様が記されています。
間違いなく
森山大道フリークなら必読の1冊です。
『森山大道写真展 – 北海道<序章>』
ある記事によるとこの写真展は
”写真家・森山大道氏が
1978年北海道で撮影したモノクロ写真を中心に、
1964年以来、現在に到るまでの北海道各地で撮りためた
約2000点(うち未公開約1500点)の写真作品により構成。”
とある。
1978年というのは1972年に刊行された
『写真よさようなら』以降の
スランプから立ち直り始めた非常に重要な時期で、
このころ
北海道に3ヶ月ほどアパートを借りて撮影したくだりは
『犬の記憶 終章』に詳しい。
もう、このころの未発表作品というだけで
フリークとしては興味津々なのだが・・・、
さらに
”*札幌宮の森美術館のほか、夕張市美術館、
アルテピアッツァ美唄、札幌PARCO、東川町文化ギャラリーで
それぞれ地域、展示コンセプトに沿ったセレクトによる
展示が開かれる。
また、今回を「序章」として、
2010年、2011年(最終章)と展示が予定されている。”
という壮大な計画。
なんとかしていけないものか・・・。
いま脳が超高速で回転しています。
森山大道展Ⅰ・Ⅱ
先日、ついに森山大道展が開催となりました。
daido好きとしては絶対にはずせない展覧会です!!!
5月の後半には、
森山氏と著名人の方が連続対談をおこなうようです。
みたい・・・(汗)。
森山大道展Iレトロスペクティヴ 1965-2005
森山大道展 II.ハワイ
会期:2008年5月13日(火)~6月29日(日)
会場:東京都写真美術館(東京都) MAP
開館時間10:00~18:00(木・金のみ20:00)
本展では、今日、世界的にも高い評価を受けている写真界の巨人・森山大道の「足跡」と「今」を2つの展覧会によって展開。「レトロスペクティヴ 1965-2005」では代表作に加え、未発表作を含む約200点を、最新作「ハワイ」では、神秘的な自然と人々の日常をモノクロームで捉えた、独自のハワイを一堂に公開。写真集『ハワイ』で未発表の作品も含め約70点を大型プリントでご紹介します。写真の根源を突き詰める森山の作品群を、思う存分にお楽しみいただける展覧会です。(東京都写真美術館HPより引用)
— 森山大道連続対論 —
5月23日(金) 18:00~20:00
森山大道 × 大竹伸朗(美術家)
進行:笠原美智子(東京都写真美術館学芸員)
5月24日(土) 18:00~20:00
森山大道 × 多木浩二(美術・写真評論家)
進行:清水穣(同志社大学教授)
5月30日(金) 18:00~20:00
森山大道 × 金平茂紀(TBSテレビ報道局長)
進行:岡部友子(東京都写真美術館学芸員)
定員:190名
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