Monthly Archives for 5月 2007

露出について(マニュアルにして見えてくるもの)


”写真について”というカテゴリーのわりに
けっこう横道にそれていきつつあるので、
軌道修正します(笑)

今回からは、
”露出について”書いてみます。

カメラは
シャッターと絞りという2つの機構によって
光がフィルムなどの受光部に届く量を調節しています。

シャッターも絞りも1(1秒、F1)を基準にして

シャッター 1 1/2 1/4 1/8 1/15 1/30
絞り    1  1.4  2  2.8  4   5.6

となっていて,
ひとつ隣にずれると
光の量が1/2もしくは2倍になります。

露出補正などで+1、-1というのは
シャッタースピードもしくは絞りがひとつ隣にずれて、
光の量を2倍もしくは1/2にしたということなのです。

夜の撮影で露光時間が30秒を超えると
シャッタースピードがバルブになってしまいますが、
時間を倍にすれば光の量が倍になるということを知っていれば、
60秒で+1段の補正、
120秒で+2の補正ということを計算することが出来ます

つまりシャッタースピード
1/250でF8と
1/125のF11は
理論上同じだけの光を受光部に与えることが出来ます。

これを表にして分かりやすくしたものが
EV値(Exposure Value) です。

いまはオートが主流なので
あまり使うことはありませんが、
あえて普段から
マニュアルで露出設定することを
ぼくはおススメします。

というのはそうすることによって
だんだんその日の光を見ただけで

”あ、今日はISO100で1/60のF5.6だな。”

ということが分かるようになってくるのです。

そしてその過程で
光というものをじっくり見るようになるんです。

じっくりみてみると、
どういう光の状態の時にきれいに写るのかとか、
微妙な違いが見えてきます。

この見方は、
なれればなれるほど細かな違いが見えてきます。

オートのカメラだと
わりと何も考えずに撮ってしまうことが多いので、
長い年月の積み重ねで、
光の見方に雲泥の差が出てきます。

前にも書きましたが、
カメラとヒトの目の性能には
かなりの開きがあるので(参考記事)
細かな光の違いが分かってくると
カメラにとっての良い光というのが
理解できるようになってきます。

最初は時間がかかるとおもいますが、
絶対にやってみて悪いことはないので、
ぜひ挑戦してみてください♪


30. 5月 2007 by hasestudio
Categories: 写真のこと | Tags: , , | 13 comments

書籍 『ウェブ進化論』 梅田望夫


ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書) ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
(2006/02/07)
梅田 望夫

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最近ちょっとした話題になったので、すでに読んだヒトもいるのではないかと思いますが、
WEBの世界はいまこんなことになっているのか!と言う内容が盛りだくさんです。
基本的にはGoogleとアマゾンの2つの企業にの経営戦略についてのハナシです。
なんとも、よくこんなことを考え出したな~、とおもわず感心してしまうような発想の転換でこの2つの企業は、見事にあたらしい時代を切り開いています。
特にGoogleは”世界の情報をすべてデータベース化する”という最終目標をかかげ、細密な衛星写真で世界中の地図を作り上げたグーグルアースや世界中の本をスキャニングしてすべての内容を閲覧できるようにする試みまで、ただの検索サイトという枠に収まらないとんでもない巨大組織の様相を呈してきました。
最近マイクロソフトとヤフーが業務提携をするとかしないとかのハナシになっていますが、これはここ数年で急激に成長する(2007年第1四半期で売上高4443億円(前年同期比69%増)、年間1兆4000億円ペース)Googleの動きを明らかにけん制したものです。
新たな着目点から社会の常識をひっくり返してしまったGoogle。
ネットに興味があっても、なくても、
新しい時代の考え方に触れるだけでもこの本を読んでみる価値が十分にあるとおもいます。
梅田 望夫(うめだ・もちお 1960-)
慶應義塾大学工学部卒業
東京大学大学院情報科学修士
アーサー・D・リトルを 経て、コンサルティング会社「ミューズ・アソシエイツ」をシリコンバレーに設 立。
外交評論家の岡本行夫氏らとベンチャーキャピタル「パシフィ カファンド」を設立。
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28. 5月 2007 by hasestudio
Categories: 写真・美術・アート | Leave a comment

そうだ!京都いこう!!(伊藤若冲編)


『そうだ!京都行こう!!』
夜にふと思い立ち、5時起き、6時半出発。

月末緊縮財政のため、急行を乗り継いで3時間。
京都も2000円で行けるんですね。
やれば出来るもんです。

乗るときいくらなのか分からず、
初乗り料金で乗ったのですが、

清算のとき、
さすがに遠方からの乗り越しなので
駅員さんもびっくりしてました。
”何かあったんですか?!”って。

今回の目的は”伊藤若冲”
まえに名古屋での展示のハナシを書きましたが、
今回は京都相国寺で行われている展示です。

4003.jpg

10時の開館前には到着していたのですが、
ものすごいひとでした
(画像ではあまりわかりませんけれども・・・)。

なにをかくそう、
学生のころぼくはこの近所に住んでいましたが、
この時間のここにこんなにヒトがいるなんて
まずありえなかったです。

若冲効果恐るべし!!

この展示は”若冲展 釈迦三尊像と
動植綵絵120年ぶりの再会”とタイトルにあるように
元は双方とも相国寺に所蔵されていましたが、
明治時代、廃仏毀釈の折に衰退していた相国寺は
断腸の思いで動植綵絵を皇室に献上し
寺がなくなることを防いだということです。

ですので動植綵絵は現在宮内庁の所蔵なんですね。

しかし、相国寺は今回展示が行われている
相国寺承天閣美術館を作るとき、
いつか釈迦三尊像と動植綵絵が
一緒に展示されることを夢見て
建築の際36点の絵が飾れる展示室を作ったという、
涙なしには語れないものすごいエピソードがあるのです。

今回のこの展示、
相国寺としては相当な思い入れがあることと思います。

知らないと、
”すごくうまく展示したな”でおわってしまいますが、
これを飾るために作られた展示室なのですから
それもそのはずですよね。

これをきいてぼくはほんとうに感動しました。

展示室に入ると正面に釈迦三尊像が見え、
その左右の壁に動植綵絵が並んでいます。

この部屋に足を踏み入れた瞬間、
軽いめまいを覚え、しばらく茫然としていました。
それくらい伊藤若冲は圧倒的でした。

次はもうないかもしれません。
ぜひみなさん足を運んでみてください。

ちなみに展示はこれだけでなく
国の重要文化財にも指定されている鹿苑寺<金閣寺>
の大書院の障壁画などかなりレアな展示もあります

4000.jpg

とこんないい日にはいいことが続くもので、
相国寺内で四葉のタクシーを見つけました。

このタクシー、
ヤサカタクシーという京都では有名な会社で、
基本的には三つ葉のマークですが、
(三つ葉のクローバーは安全・快適・信頼を表しているそう)
1400台に4台だけこの四つ葉のタクシーなのです。

すごい確率です、約0.03%。
当然京都は観光地で無数のタクシーが走っていますから、
確立はさらに低くなります。
ほんとラッキーでした。

4015.jpg

このあと気分を良くして
これまた京都で有名なイノダコーヒーに行き、
レアチーズケーキと深煎りのコーヒーをいただきました。

このお店は味はもちろんのこと、
雰囲気もとてもよくいつも癒されます。
これまた機会があったらいってみてくださいね!

学生のころからよく思うのですが、
京都という街はほかの街にはない
独特の時間が流れている気がしてなりません。

文化的な成熟は他の府県に比類なく、
独自のコミュニティーが成立している街です。

大学は短大もあわせて40ほどもあり
若さと情熱と活気があります。

そしてこの土壌があるからこそ、
こういったお店が
ちゃんと残ることが出来るのでしょうね。きっと。

今回の旅は思いつきで、
実質的な滞在時間は6時間程度でしたが
なかなか内容の濃いものでした。

家庭をかえりみず行った甲斐がありました(笑)
たまの遠出もいいものですね!


23. 5月 2007 by hasestudio
Categories: 写真・美術・アート | Tags: , , | 15 comments

和み。


息子のおみ足,写真
F11を押すと画面が見やすくなります

最近は仕事で東京方面に行っていました。千葉のとあるホテルに宿泊したのですが、そこにはなんと西武ライオンズ御一行とオシムジャパンが宿泊中でした! こんな偶然あるんですね。まあ一応常宿だと思うので名前は伏せときますね。
なんだかんだで久しぶりに家に帰り、息子をみて和みました。
家庭っていいもんです。
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20. 5月 2007 by hasestudio
Categories: 写真作品 | 8 comments

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