Monthly Archives for 6月 2007
適正露出とはなにか? その4
これまで、
カメラがどのようなしくみで
光をはかっているかを書いてきました。
結論として、
測光する際に被写体が
18%のグレーの反射率の物体であれば、
測光が一番きれいにいくということなんです。
じっさい被写体の前にグレーカードをおいて測光し、
その露出で撮影するとだいたいいい感じの露出になります。
でもさすがにまいかいまいかい
グレーカードを持ち歩くわけにもいきませんよね?
しかし、日本人でほんとうによかった!!
わたしたち日本人の肌は
反射率18%にかなり近いのです。
まあ日焼けしてまっくろくろになっていたら
その限りではありませんが(笑)。
ですから困ったとき
手をカメラの前にかざし露出をとるだけでも
いい感じに仕上がってきます。
昔は仕事のスナップも
ポジでとっていたんですが(かなり危険ですね)
その全カットの露出をそろえるのに
この方法を使っていました。
なかなか使えるのでやってみてくださいね!
ちなみにフジのフィルムパッケージのグリーンは
反射率18%になっているそうです。
ちょっと感動です。
写真を超越した写真 グレゴリー・コルベール
Ashes And Snow: March 5-June 6, 2005, The Nomadic Museum, Pier 54, New York City Gregory Colbert (2005/03/31) |
いこういこうと思いながら、先日終わってしまった、グレゴリー・コルベール展。
この展覧会ただの展覧会ではありません。
<以下公式サイトからの引用>
2002年にヴェネツィアでデビューを飾って以来、100万人以上の人々がAshes and Snowを訪れました。これは、グレゴリー・コルベール氏が手がけた50以上の大型写真芸術作品や60分間の映画、2本の9分間の映像「俳句」のエキシビションです。
Ashes and Snowの永久に移動する拠点であるノマディック美術館は、2005年3月にニューヨークで初披露された後、2006年1月にロサンゼルスへと移動しました。ノマディック美術館のAshes and Snowは、お台場で2007年3月11日から6月24日まで開催されます。
東京での展示は、あらゆる意味において「帰郷」のようなものです。コルベール氏は、Ashes and Snowを制作するにあたり、日本人のコラボレーターたちと長期間、協力してきました。ノマディック美術館は建築家の坂茂氏が設計し、写真作品は専用の手漉きの和紙に印刷され、カメラマンの中村宏治氏が、ゾウやクジラの姿を水中から何枚も撮影しました。これには、コルベール氏自身も映っています。
Ashes and Snowは現在も進行中のプロジェクトです。過去15年間、コルベール氏は、世界中の40種以上の生物とコラボレートしてきました。
公式サイトでは氏の卓越した写真を見ることが出来ます。この空気感というか、世界観。写真には一切手を加えていないそうです。どうしたらこれほどまでの域にたっすることが出来るのか、一枚一枚に写真の持つ力、写真の意味を考えさせられます。というか、この展示をほんとうにその場で見てみたかったです。しばらく後悔しそうです(涙)。
この写真集もイタリアで製本された非常に味わい深いもので、ちょっと高価ですが、一生ものだということを考えれば安いものではないでしょうか。
グレゴリー・コルベールの写真とはそれくらいのものなのだと、ぼくは思います。
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適正露出とはなにか? その3
適正露出についての3回目。
今回は
”色によって反射率はどう変わるのか?”
ということを見ていきます。
まずは参考にグレーチャートを見てみましょう。
黒から白になっていくグラデーション。
”このチャートのMと描いてあるところが18%のグレー、
つまりカメラの露出の基準となるところです。
すべての色をカメラはこの反射率に直そうとするので、
黒いものを黒く撮るときはマイナス補正、
白いものを白く撮るにはプラス補正。ここまでは前回の内容です。
今日はカラーの反射率を見ていきます。
カラーだと、
どの色がどれくらいの反射率なのか分かりにくいですね。
ためしにカラーをグレースケールに変換してみます。
これだと一目瞭然!
意外にも赤はすごく反射率が高く、
緑は反射率が低いですね。
つまり自然をバックに写真を撮りたいというときは
わりにマイナス方向の補正が必要になってくるということですね。
また、
自然に囲まれた中での人物撮影などは、
補正がかなり難しくなってくるということです。
そういう時は
背景の明るさがちょうど良くなる場所を選んだり、
といった配慮が必要になってきますね。
このような色の反射率の特徴を知った上で、
ちょっと露出補正を加えるだけで
写真の質が格段に良くなりますので、
いろいろ試してみてください♪