Monthly Archives for 5月 2010
『ASIAN JAPANESE(アジアン・ジャパニーズ)』小林紀晴
ぼくが大学生のころ、
誰も彼もが東南アジアへ行っていました。
その火付け役となったのが、
小林紀晴の『ASIAN JAPANESE』。
この本は、小林氏が東南アジアに向かい、
旅先で日本人旅行者に話を聞き、
帰国後に日本で「あの旅は何だったか」と再度問う。
その斬新なスタイルがとっても印象的な本でした。
沢木耕太郎の『深夜特急』に
刺激された世代があるように、
ぼくたちの時代は、
『ASIAN JAPANESE』にアジテートされて
海をわたったのでした。
”なぜ旅をするのか”というのは、
いまもって永遠のテーマではありますが、
そういった意味でこの本は、
いまだ多くの価値を持って
われわれを迎えてくれます。
ブルーシート
ブルーシートというのは、
もともと建築資材としてあったもので、
建設途中の濡れてはいけない部分の
雨風をしのいだりしていたわけなのですが、
今日では、事件現場の目隠しに使われたり、
はたまた花見のシートとして使われたり大忙しです。
あまりに一般化してしまって
僕たちはまったく違和感がありませんが、
きっと海外のヒトたちが見たら
”なんで日本人は同じシートを使うんだろう??”
と奇異に思うに違いありません。
ちなみにこの色は
空の色になじみやすく景観を害さないということと、
青色の塗料のコストが安いことから
採用されているとのことです。
巨大なブルーシートが、風に揺れてなびいていると
それは不思議な巨大生物のようで、
なぜかいつも足を止めて見てしまします。
Camera:CanonEOS5D Mark2 EF24-105mmF4 USM
Developping:Adobe PhotoShop Lightroom ver2.6
Finishing:AdobePhotoshopCS3 ver10,00
『味写入門』 天久聖一
一日のアクセス140万を誇る、
糸井重里氏の超有名ホームページ”ほぼにち”。
そのなかに大人気コーナー、味写があります。
単に味写(あじしゃ)というと、
なんのことやら分かりませんが、
読んで字のごとく、
”みていてなんとも味のある写真”
ということなのです。
最近で言うと
”梅佳代さん”のような写真ですね。
それでいて、
一般のヒトがまったく意識せず
写ってしまった一瞬というのは
想像を絶する破壊力があります。
おなかを抱えて笑い転げるような瞬間が、
自分の日常のなかにも
きっと潜んでいるはずですw
遠景 ―公園の様子―
無限遠の焦点に広がる、
杉本博司的世界。
詳細の消失。
物質的本質の出現。
Camera:CanonEOS5D Mark2 EF24-105mmF4 USM
Developping:Adobe PhotoShop Lightroom ver2.6
Finishing:AdobePhotoshopCS3 ver10,00