Monthly Archives for 5月 2010

皺む

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布地における直線と曲線。
白と黒の対比。

Camera:CanonEOS5D Mark2 EF24-105mmF4 USM
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17. 5月 2010 by hasestudio
Categories: 写真作品 | 2 comments

『沈黙』 遠藤周作


沈黙 (新潮文庫)

沈黙 (新潮文庫)
(1981/10)
遠藤 周作

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中学生の頃に読んで、
いまでもときどき読み返します。

話は徳川政権下の長崎。
島原の乱が鎮圧されて間もない頃の
キリシタン禁制の時代、

キリスト教の棄教を迫られる
ポルトガル司祭ロドリゴの目線から見た
神の存在、背教の心理を描いた
遠藤周作先生の傑作です。

激しい弾圧の前にも
あくまで沈黙を守る神。

救いを求めてどんなに祈りを捧げても、
ひたすら沈黙を守る神。

神は本当に居るのか?

もし居るのなら、
何故こんな過酷な受難の最中も
主は救いの手を差し伸べるどころか、
励ましの言葉さえかけてくれないのか?

信仰というものを通して人が自己と対話する様を
克明に、そして秀逸に描き出しています。

————————————————————————————–
☆写真がうまくなる本 ☆写真集(洋書) ☆売れ筋写真集
☆デザインのススメ



16. 5月 2010 by hasestudio
Categories: 本・小説・映画・音楽 | Tags: , , | 2 comments

信号待ちの交差点

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あたりまえのことですが、
横断歩道には、たくさんの人がやってきて
信号が変わるのを待っています。

理由は様々あるのだろうが、
”この道路を横断する”という共通の理由によって、
見ず知らずの人たちが一定時間、
空間を共有することになります。

そこにはいろんな想いが交錯し、
それぞれにいろんなストーリーが
混在しているのでしょう。

ぼくはこんな場面において、
この人がいまどんなことを考え
なにをしようとしているのかいつも想像してしまいます。

このヒトはわりと楽な格好をしているから
制服のある仕事をしていて、
まだ時間が早いから、アルバイトの帰りだろうとか、
この老夫婦はちょっとした包みを持って
楽しそうに何かを待っているようだから、
きっと遠方から息子や孫に会いに
いま駅に降り立ったのだろうとか、
あることないこと、
いろいろと想像が膨らんでしまうわけです。

そして、”ぱっ”と信号が赤から青に変わると、
幾何学的に処理された乱数のように
人々は、自分の定められた方向に向かって直進し、
次の赤が訪れるころには、
また別のストーリーが目の前に現れるのです。

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15. 5月 2010 by hasestudio
Categories: 写真作品 | 3 comments

ひと気のない駅

ひと気のない駅



JR亀山線というのは、結構な山道を進むわけですが、
夜にもなると、駅はほとんど無人で、
静かで耳鳴りがするほどです。
周辺も駅によっては街灯がほとんどなく
山にかこまれたなかにぼんやり駅のあかりが見える訳です。
そんな中に明かりを灯した電車がときどき行き来する様は、
ある意味幻想的ですらあります。
マジックアワーに重なった電車のたたずまいは
ちょっとなかなかのものでした。

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12. 5月 2010 by hasestudio
Categories: 写真作品 | 1 comment

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