2400通りのお弁当という個人的な感慨
ここ最近学校の取材が続いたので
数多くのお弁当を拝見しました。
冷静に考えれば
ひとつのお弁当につき
ひとつの作り手がいるわけで、
今回うかがった学校は
全校で2400人はいるマンモス校なので、
2400人の作り手が、
ひとりひとりの食べる子供のことを想って
眠い目をこすりながら
お弁当を作っているわけです。
そう考えると
なんだかものすごいですね。
かくいうぼくも
高校の時3年間母親にお弁当を
作ってもらっていました。
必ずご飯は白ご飯で
そこには何かの象徴のように
真っ赤な梅干しが遠慮がちに置かれていました。
お弁当という何気ない存在のなかにも
2400通りの、
また世界にお弁当が存在するだけの、
思い思いの個人的な感慨があることを感じ、
ひさしぶりに母親の弁当が食べてみたくなった
初秋の昼時でした。