Daily Archives for 2007年4月10日

『きれぎれ』 町田康


きれぎれ (文春文庫) きれぎれ (文春文庫)
(2004/04/07)
町田 康

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絵描きの「俺」の趣味はランパブ通い。高校を中途で廃し、浪費家で夢見がち性格のうえ、労働が大嫌い。金に困り、自分より劣る絵なのに認められ成功し、自分が好きな女と結婚している吉原に借りにいってしまうが・・・。現実と想像が交錯し、時空間を越える世界を描いた芥川賞受賞の表題作と他一篇を収録。 解説・池澤夏樹
<以上 文春文庫 書籍紹介文より引用>
なぜか音楽の存在を感じずにはいられない不思議な文体を持つ町田康。
読点のうちかたひとつで、これほど文書のリズムが変わっていくのか、ということを感じます。
そしてこの独特のテンポを持った文章は、現実と夢想のあいだをさまよい一気にラストまで連れ去ってくれます。
町田康のイマジネーションの結晶がいまここにあります。
町田康(まちだこう、1962-)
大阪府生まれ
大阪府立今宮高等学校在学中の1978年、セックス・ピストルズに触発され、パンクバンド”INU”を結成。当時は町田町蔵を名乗る。
81年『メシ喰うな』でレコードデビュー。俳優としても活躍。
写真がらみでは荒木経惟との共著『俺、南進して』がある。
主な受賞
1997年 第7回bunkamuraドゥマゴ文学賞、第19回野間文芸新人賞  『くっすん大黒』
2000年 第123回芥川賞 『きれぎれ』
2001年 第9回萩原朔太郎賞 詩集『土間の四十八滝』
2001年 第28回川端康成文学賞 『権現の踊り子』
2005年 第41回谷崎潤一郎賞 『告白』
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10. 4月 2007 by hasestudio
Categories: 写真・美術・アート | 3 comments