Daily Archives for 2012年9月10日
今日は何の日?「黒澤明監督の羅生門がベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞」
1951年のきょう9月10日は
黒澤明監督の羅生門が
ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した日です。
いまとなっては世界のクロサワといわれ、
名だたる名誉を欲しいままにしてきたように
思われがちですが、
受賞前は「羅生門」のつぎの作
「白痴」の興行が振るわず、
ベネチアでの受賞を知ることになる当日には
皮肉にも大映での
つぎの仕事を断られていたほどでした。
黒澤明は自伝でこの受賞のことを
「これで、私は冷飯を喰わされずに済んだ」
と述懐しています。
偉人たちの
”こんな凄いことをした”ということを知るのも
もちろん大切ですが、
うまくいかない時、
思うようにいっていない時
どんなことを偉人たちは考えていたのか?
そこにこそ先人たちの知恵が
詰まっているような気がしてなりません。
10の成功よりも1の失敗に哲学がある。
そんな風に最近よく思います。
夏の体育館
ピークを過ぎたとはいえ
まだまだ暑い日が続きますね。
今日は学校関係の取材に行って来ました。
夏の体育館の行事。
全校生徒2500人ほどが
体育館で講話を聞きます。
当然人の熱気は凄いもので
結構な温度になりますが、
少し時間がたち汗がじんわり滲んでくると、
ちょっと秋めいた風に汗が気化されて、
自然の涼がやってきます。
生徒たちは
じっと講話に耳を傾け、
講師の先生の声が広い体育館に響き渡る。
奪われた熱によって意識が研ぎ澄まされ、
独特の緊張感が生まれていきます。
学生の頃はそんなを考えることもなく
はなしを聞いていましたが、
時間が経つとこうやってべつの角度で
そんな風に捉えることもできるようになるようです。
それもむかしの経験があればこそ、
いま話しを聞いている子どもたちも、
いつかはそんなふうに思ったりするのかな、
と思ったりした夏の日でした。