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富山治夫作品展「現代語感 OUR DAY」


東京のJCIIフォトサロンで富山治夫 作品展
「現代語感 OUR DAY」
が始まりました。

これは1960年から
アサヒジャーナルに同名で連載されたもので、
当時のマスメディアなどで数多く使われていた、
いわゆる世情を表わす熟語、
「過密」「連帯」「許容」などをイメージに基づいた写真と、
安部公房氏、大江健三郎氏、曽野綾子氏らが執筆した
エッセーとで表現したシリーズで、
それぞれを違った専門家が担うという
たいへん興味深いものでした。

現代語感 1960~2004 OUR DAY 現代語感 1960~2004 OUR DAY
(2004/07/16)
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それは富山氏の秀逸した観察眼により
社会というものを深く端的に示しながら
豊かなユーモアを含んだものでした。

それは一見冷静さを装いつつも、
そこから滲み出してくる凝縮されてた
表現という名のエネルギーは物凄いものがあります。

現代語感 OUR DAYの展示は、
海外では何度も行なわれ高い評価を受けていますが、
日本では今回が初公開になります。

ぼくも時間があればぜひ行きたいです!!


富山治夫 作品展 「現代語感 OUR DAY」
開催期間  2008年9月30日(火)~10月26日(日)
開館時間  10:00~17:00  休館日 毎週月曜日
入館料    無料
場所     JCIIフォトサロン
102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル1階
東京メトロ半蔵門線 半蔵門駅が最寄になります


富山治夫(とみやまはるお、1935-)
東京・神田に生まれる。

『女性自身』「朝日新聞社出版写真部」を経て
1966年よりフリーとなる。
主な受賞歴
1965年 日本写真批評家協会新人賞
1978年 講談社出版文化賞
1980年 日本写真協会年度賞
1981年 芸術選奨文部大臣新人賞
1989年 写真百五十年マスター顕彰
1995年 日本写真協会文化振興賞
2003年 平成十五年度 紫綬褒章
2005年 スポニチ芸術大賞

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02. 10月 2008 by hasestudio
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「佐伯祐三」展 三重県立美術館

 

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ぼくが学生だった頃、
大阪の天王寺の美術館で始めて佐伯祐三の絵を見て
かなりの衝撃を受けたことを
今でもよく憶えています。

佐伯祐三はパリを中心に活躍した画家であり、
30歳という若さでこの世を去ります。

作家として活動した時間はわずか6年あまりですが、
その濃縮された時間の密度は
作品のなかからも伝わってきます。

早筆であるとことでも有名で、
驚異的なスピードで
作品をしあげていった
といいます。

その荒々しい独特の筆致は佐伯のスタイルともなり、
感覚的に塗り重ねられていった
立体作品とも思える肉の乗った絵画は、
まさに圧倒的
です。

今回は佐伯の没後80年を記念して行われる展覧会で、
茨城、東京と巡回して、現在は最後の巡回地、
三重県の県立美術館を巡回しています。

10年ぶりくらいに見た佐伯祐三の作品は、
どれも色褪せず、
いきいきとそのエネルギーを放っていました。

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04. 8月 2008 by hasestudio
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「金刀比羅宮 書院の美」展 三重県立美術館

 

06040451.jpg



先日、まえまえから言っていた
三重県立美術館の「金刀比羅宮 書院の美」展に
行ってきました。

生まれ変った県美第2弾です!

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この日はあいにくの天候で、
時間も開館直後(AM9:30)ということもあって
すいているだろうと思っていましたが、
すでにけっこうな人数が来館されていました。

とはいえ、ぼくと同年代の人は皆無で、
50~60代の方が多かったですが。

金刀比羅宮というのはご存知の通り、
香川県にある神社で、
「こんぴらさん」の愛称で親しまれ
古くから篤い信仰を集めています。

さらには、
その歴代の宮司が文芸を尊重し
画家たちを庇護したことから、
金刀比羅宮には
多くの文化遺産が残ることになりました。

今回は、伊藤若冲、円山応挙、岸岱など
江戸を代表する絵師による書院の障壁画(襖絵)
中心の展示ということでした。

どの障壁画も、金箔をあしらった豪華なものが多く、
とても美しい作品でした。

むかし谷崎潤一郎が『陰影礼賛』のなかで、

”むかしの家の中の明るさというのは
けっして直射光ではなく、
障子越しの光、日本家屋特有のほの暗さがあった”

というようなことを書いていました。

江戸時代に描かれたこれらの障壁画は
まさにそうした光環境の中での観賞用に
作られたものであるので、
今回の展示で照明をかなり暗くしているというのは
正しい展示方法であると思いました。

実際に薄闇に浮かぶ金箔の鈍い光というのは、
なんとも言えず美しく、
とても図録などで表現できる類のものではありません。
ぜひとも、会場で見てもらいたいです。

応挙、若冲から近現代の高橋由一、田窪恭治に至るまで
盛りだくさんの展示でした。

会期も6月8日と残すところわずかとなりました。
次回は、まちにまった佐伯祐三展。
今から楽しみです。


04. 6月 2008 by hasestudio
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森山大道展Ⅰ・Ⅱ


先日、ついに森山大道展が開催となりました。
daido好きとしては絶対にはずせない展覧会です!!!

5月の後半には、
森山氏と著名人の方が連続対談をおこなうようです。
みたい・・・(汗)。

森山大道展Iレトロスペクティヴ 1965-2005
森山大道展 II.ハワイ

会期:2008年5月13日(火)~6月29日(日)
会場:東京都写真美術館(東京都) MAP
開館時間10:00~18:00(木・金のみ20:00)

本展では、今日、世界的にも高い評価を受けている写真界の巨人・森山大道の「足跡」と「今」を2つの展覧会によって展開。「レトロスペクティヴ 1965-2005」では代表作に加え、未発表作を含む約200点を、最新作「ハワイ」では、神秘的な自然と人々の日常をモノクロームで捉えた、独自のハワイを一堂に公開。写真集『ハワイ』で未発表の作品も含め約70点を大型プリントでご紹介します。写真の根源を突き詰める森山の作品群を、思う存分にお楽しみいただける展覧会です。(東京都写真美術館HPより引用)

— 森山大道連続対論 —
5月23日(金) 18:00~20:00
森山大道 × 大竹伸朗(美術家)
進行:笠原美智子(東京都写真美術館学芸員)

5月24日(土) 18:00~20:00
森山大道 × 多木浩二(美術・写真評論家)
進行:清水穣(同志社大学教授)

5月30日(金) 18:00~20:00
森山大道 × 金平茂紀(TBSテレビ報道局長)
進行:岡部友子(東京都写真美術館学芸員)

定員:190名

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15. 5月 2008 by hasestudio
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