『中国行きのスロウ・ボード』 村上春樹


中国行きのスロウ・ボート 中国行きのスロウ・ボート
(1983/05)
村上 春樹

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 そうだった。村上春樹の初めての短編集『中国行きのスロウ・ボード』が安西水丸の洒落たカヴァーで出版されたのは、1983年の初夏のことだった。僕たちは我れ先ににと取り合い、結局、二冊買って、どっちがよけいボロボロにするか、競ったものだった。
あれから3年弱、1986年が明けて早々、その文庫本が出た。この小さな書物が、新たなどんな思い出を作ってくれるのだろうか。嵐や小波はいくつかあったけれど、ぼくたちの大いなる夏は続いている。
(以上中公文庫 書籍紹介文より引用)
ぼくも10代から30代に至るまでのほとんどを、村上春樹の著作とともにありました。独特の比喩と世界観は多くの支持を得て、日本だけにとどまらず、世界中で愛されています。
最近では『海辺のカフカ』の英語版Kafka on the Shoreが『ニューヨーク・タイムズ』の”The Ten Best Books of 2005″に選ばれたり、ノーベル賞の前哨戦ともいわれるフランツ・カフカ賞を受賞するなど海外でもきわめて高い評価を受けています。
最近はエッセイなどを控えているようで、ファンにとっては残念ですが、現在長大な長編小説にむけて準備中らしいといううわさがいろんなところから聞こえてきますが、実際どうなんでしょうね?
村上春樹(むらかみはるき、1949-)
1967年 兵庫県立神戸高等学校卒業。
1975年 早稲田大学第一文学部映像演劇専修を卒業。
主な受賞
1979年 第22回群像新人文学賞 『風の歌を聴け』
1982年 第4回野間文芸新人賞 『羊をめぐる冒険』
1985年 第21回谷崎潤一郎賞 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
1996年 第47回読売文学賞 『ねじまき鳥クロニクル』
1999年 第2回桑原武夫学芸賞 『約束された場所で―underground 2』
2006年 フランツ・カフカ賞
2006年 フランク・オコナー国際短編賞
2007年 2006年度朝日賞
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13. 4月 2007 by hasestudio
Categories: 写真・美術・アート |