映画 『バベル』 アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督 ブラッド・ピット 菊池凛子
バベル スタンダードエディション [DVD] (2007/11/02) ブラッド・ピッド.ケイト・ブランシェット.ガエル・ガルシア・ベルナル.役所広司.菊地凛子.二階堂智.アドリアナ・バラッサ |
菊池凛子を知らしめた作品(アカデミー賞助演女優賞ノミネート)。
東京、アメリカ、砂漠とはなれた場所の存在が、不思議な因果で繋がる。
その当人たちが直接出会うことはないが、東京の男性が好意であげた猟銃が、砂漠の男性の手にわたり、彼の息子がその銃でアメリカの女性を撃ってしまう。それは政治的な要因も絡み、ちょっとした国際問題になり、そのことが原因で撃った兄弟の兄は射殺され、弟は警察に連行される。撃たれたアメリカ人夫婦の自国に預けてきた子供たちはメキシコとの国境でビザの問題でつかまりそうになり警察に追われ砂漠をさまようことになり、同行した乳母は16年間すんだアメリカを強制退去させられる。
好意で渡した銃を介し、すべてのものが不幸になり、銃を渡した日本人の娘は聾で思春期特有の問題に悩み、娘の母は銃で自殺した。ラスト、裸で東京の夜景に身をさらす少女は無防備で儚く、異質で、すべてを浄化している、そんな気すらした。
原案・監督・製作 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
原案・脚本 ギジェルモ・アリアガ
製作 スティーヴ・ゴリン、ジョン・キリク
音楽 グスターボ・サンタオラヤ
撮影監督 ロドリゴ・プリエト
編集 ダグラス・クライズ、スティーヴ・ミリオン
美術 ブリジット・ブロシュ
衣装 マイケル・ウィルキンソン
キャスト
ブラッド・ピット(リチャード・ジョーンズ) ケイト・ブランシェット(スーザン・ジョーンズ)
Boubker Ait El Caid(ユシフ) サイード・タチャーニ(アーメッド)
アドリアナ・バラッザ(アメリア) ガエル・ガルシア・ベルナル(サンティアゴ)
役所広司(綿谷ヤスジロウ) 菊地凛子(綿谷千恵子)
受賞
カンヌ国際映画祭 監督賞
ハリウッド映画祭 作曲賞、キャスティング賞
ゴッサム賞 アンサンブル演技賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー 作品トップ10
アメリカ映画協会賞 作品賞トップ10
ニューヨーク・オンライン映画批評家協会賞 作品トップ10
サテライト賞 作曲賞
ラスヴェガス映画批評家協会賞 作品トップ10
サウスイースタン映画批評家協会賞 作品賞第7位
ダラス-フォートワース映画批評家協会賞 作品賞第5位
サンディエゴ映画批評家協会賞 アンサンブル演技賞、作曲賞
フェニックス映画批評家協会賞 作品トップ10
セントラルオハイオ映画批評家協会賞 作品賞第8位、作曲賞
ゴールデングローブ賞 作品賞 (ドラマ部門)
アカデミー作曲賞
2006年/日本/142分/カラー
配給/ギャガ・コミュニケーションズ 東宝