『苔のむすまで』 杉本博司
かのアンセル・アダムス、アービング・ペン、ジム・ゴールドバーグなど写真界における神的存在も受賞した八ッセルブラッド国際写真賞を2001年に受賞。世界のスギモトとなった杉本博司初の評論集。
生計を立てるために10年ほど古美術商をしていたこともあり、美術・建築・文学などに対する造詣が深い。そうした幅広い知識と想像力を駆使した非常にコンセプチュアルな作品が杉本の真骨頂だが、この本を読むことで、作品の根底に流れているものに触れることができる。
シャッターを押せば写ってしまう世の中になってしまっているが、シャッターを押す意味を考えさせられる1冊である。
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