『イメージの読み書き』慶応義塾大学佐藤雅彦研究室
「イメージの読み書き」とは
言葉で解釈できないもので、
イメージとして確かに感じるものを
どうやって現実に定着させるか、
という試みである
・・・佐藤雅彦
”言葉で解釈できないものを
どうやって現実に定着させるか”
というテーゼは
きわめて写真的な気がします。
解釈できないものを
現実に定着させるには、
ものの見方をかえる必要があります。
ちょっと角度を変えるだけで、
いろんな物事は新たな輝きを持ちはじめます。
写真というのは、
基本そういう”新たな角度”を
発見するツールであるわけです。
本書は、概念の図解書とでも言うべきもので、
言葉には出来ないが、
腑に落ちる、
とってもたのしい作品が集められています。
不思議なことに概念というのは、
洗練されればされるほど、
デザインに近づいていきます。
佐藤 雅彦(さとう まさひこ、1954年3月28日 −)
東京大学教育学部では数学を専攻。
1977年 広告代理店大手の電通に入社。
セールスプロモーション局に配属される。
1987年 クリエーター選抜試験(転局試験)に合格し、
第4クリエーティブディレクション局に異動。
CMプランナーとして、湖池屋の「ポリンキー」、「ドンタコス」や、
NECの「バザールでござーる」など、
様々なヒットCMやテレビ番組のコーナー企画などを手がける。
1999年 慶應義塾大学環境情報学部教授を務める
2006年 東京芸術大学大学院映像研究科教授、
慶應義塾大学環境情報学部特別招聘教授
「慶應義塾大学 佐藤雅彦研究室」の活動として、
NHK教育『ピタゴラスイッチ』などの監修に携わっている。
電通退社後は独立し、企画会社「TOPICS」を設立、
広告以外の表現を始める。
(プレイステーションソフト『I.Q インテリジェントキューブ』など)
特にNHK教育テレビ『おかあさんといっしょ』内の歌として、
作詞・プロデュースをつとめた『だんご3兄弟』は、
一時期は社会現象になるほど爆発的な人気を誇った。