映画 『遠くの空に消えた』 行定勲監督
遠くの空に消えた [DVD] (2008/03/07) 神木隆之介大後寿々花 |
行定勲監督のオリジナル脚本。
いつものことながら映像が美しい。ワンテイク、長回し。カメラが移動しながら、いろんな要素がタイミングよくフレームインし話が展開していく。コマ割しているわけではないのに、独自のテンポが生まれる。
カメラは福本淳氏。岩井俊二監督作品の右腕、篠田昇氏などに師事し、『LoveLetter』や『スワロウテイル』などにも参加している。いまでは行定作品には欠かせないカメラマン。
小日向文世と三浦友和の脂の乗り切った演技は必見。
ストーリー
のどかな田舎にある馬酔村に持ち上がっている空港建設計画の責任者として国から派遣された楠木雄一郎(三浦友和)が息子・亮介(神木隆之介)とともにやってくる。地元の悪ガキ公平(ささの友間)との帰り道、二人は空に向かい呪文を唱えている少女を見かける。呆然とする亮介と公平に少女は、UFOの存在を信じるか聞いてきた。彼女の名はヒハル(大後寿々花)。
やがて、村の問題とは無関係であったはずの子供たちにも火の粉はふりかかり、良介と公平はある計画を思いつく。
監督・脚本 行定勲
製作 宇野康秀
音楽 めいなCo.
撮影 福本淳
美術 山口修
照明 市川徳充
録音 山田幸治
整音 伊藤裕規
編集 今井剛
キャスト
神木隆之介・柏原崇(楠木亮介) ささの友間(土田公平) 大後寿々花(柏手ヒハル)
長塚圭史(赤星) 小日向文世(土田信平) 三浦友和(楠木雄一郎) 大竹しのぶ(BAR「花園」ママ)
2007年/日本/144分/カラー
配給/ギャガ・コミュニケーションズ