Monthly Archives for 4月 2007

夜について -新緑-


夜の緑,写真
F11を押すと画面が見やすくなります

仕事がら、昼間はあまり時間がないことが多いので、夜ふらりと撮影に出ることがあります。
むかしはお金もなかったので、よくモノクロの長巻(フィルムだけをロールで売っていて、自分で長さを切ってつめていくタイプのもの。定価の半額近くで作れます)で夜景を撮っていました。最近はデジタルが多いですが・・・。結局今でもお金はかけていない(笑)
比較すると良くわかるのですが、デジカメって暗いところにものすごく強いんですね。同じ感度であってもぜんぜんきれいに明るく写るんです!
その反面、不自然なほど綺麗に出てしまうせいか、ちょっと人工的な感じが強くなってくるんですね。夜の写真で重々しい主題を選んでも、なんとなく中心が空洞になっているような、妙な軽さというかそういうものが常に付きまとってくるんですよね。
しかし、最近はそんなキッチュな夜景を撮るのがすごく楽しいデス。
使用機材 Canon EOS5D
PhotoshopにてRAW現像処理
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24. 4月 2007 by hasestudio
Categories: 写真作品 | Leave a comment

一眼レフと二眼レフの違い


前回、リコーのGX100を取り上げたときに
”二眼レフ”と”一眼レフ”はどう違うのか?
という問い合わせを何件かいただいたので、
今回は、その違いについて書いてみようと思います。

まず、基本的な機構から。

ichigan.jpg

二眼レフの構造

まず一眼レフは、
図のようにレンズから入った光がミラーで反射して、
その後ペンタプリズムという物の中を反射して
ファインダーに達します。

そして、
シャッターを切ると同時にミラーが上に跳ね上がり、
レンズからの光がフィルムに届くことになります。

特徴としては、
ファインダーで見る像と
実際にフィルムに写る像に
ズレがありません。

デメリットとしては、
シャッターを切るときに
ミラーが動いて振動が起きるので、
ブレの原因になります
(特に中判などのカメラ)。

一方二眼レフは、
その名のとおりレンズが2つ付いていて、
下のレンズはフィルムに達する光を取り入れ、
上のレンズはファインダーで
像を確認するためのレンズとなります。

このカメラは、
一眼レフであったミラーが必要ないため
シャッター時のミラーショックはないのですが、

上としたのレンズに位置のズレがあるために、
ファインダーで見る像と
実際に写る像にズレが生じてきます

このズレは被写体との距離が
近くなればなるほど大きくなります。

こうしてみると、
お互いにメリット、デメリットはありながらも、
ちょうど二眼レフの2つのレンズの役割を
ひとつにまとめたものが一眼レフ、
一眼レフの役割を別々にしたものが
二眼レフであるということがわかると思います。

この2つのカメラのおおきな違いは
これだけでなく、見え方に大きな差があります。
ichigan_sisei.ai.gif

nigan_sisei.ai.gif

この図を見てのとおり、
人物を撮ろうと思ったとき、
一眼レフが被写体の正面から構えるのが
基本的な構えだとすれば、

二眼レフの場合、上からのぞくという特性上、
人物の顔を撮ろうと思うと、
必然的に下から上を見上げるような格好
になります。

つまり、
一眼レフと二眼レフは何気なく撮影していても、
その根本からまったく違う角度
被写体と向き合っていくことになります。

前回”まったく違った視覚体験”
というようなことを書きましたが、
それはこういうことを指していたのです。

ためしに立てひざになって
いろんなものを注意深く見てみてください。

そこには
普段感じなかった新しい世界
広がっているはずです。


23. 4月 2007 by hasestudio
Categories: 写真のこと | Tags: , | 4 comments

『唯脳論』 養老孟司


唯脳論 (ちくま学芸文庫) 唯脳論 (ちくま学芸文庫)
(1998/10)
養老 孟司

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文化や伝統、社会制度はもちろん、言語、意識、そして心・・・あらゆるヒトの営みは脳に由来する。「情報」を縁とし、おびただしい「人工物」に囲まれた現代人は、いわば脳の中に住む――脳の法則性という観点からヒトの活動を捉え直し、現代社会を「脳化社会」と喝破。さらに、脳化とともに抑圧されてきた身体、禁忌としての「脳の身体性」に説き及ぶ。発表されるや各界に波紋を投げ、一連の脳ブームの端緒を拓いたスリリングな論考。
<以上ちくま学芸文庫 書籍紹介文より引用>
賛否はいろいろありますが、ものの考え方として非常に面白い一冊です。養老孟司は解剖学者であり、その立場からさまざまな実例を挙げながら、人間の脳や意識についてのまったくあたらしい論考が展開されます。
ぼくは学生のころに初めて読みましたが、”世界をこんな視点で見ることができるのか!!”と強い衝撃を受けた記憶があります。
ベストセラーになった「バカの壁」などのもとになる話が書かれているので、より理解が深まるかもしれません。
養老孟司(ようろうたけし、1937年-)
神奈川県鎌倉生まれ。
1962年 東京大学医学部卒業
卒業後、解剖学教室に入り、
後に東京大学医学部教授、北里大学教授を歴任
現在、東京大学名誉教授・代々木ゼミナール顧問・日本ニュース時事能力検定協会名誉会長。
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22. 4月 2007 by hasestudio
Categories: 写真・美術・アート | 2 comments

静止した時間


桜から飛び立つ鳥,写真

車を止めて窓を開けると、春がそっと流れ込んできてやさしい光が皮膚を反射する。
人気のない昼下がりの県道にオートバイが一台通り、
遠くでは子供たちの声が、まるで内緒ばなしのようにかすかに聞こえた。
「春だ。」と思った。
何度目の春だろう。
そこにはいつもこの季節に感じる風があり、香りがあり、ちょっと目をあげさえすればそこには桜さえあった。
と、その瞬間、一羽の鳥が音もなく大空にはばたく。
そこにはためらいや、目的などは見受けられなかった、それは無意識的ですらあった。
全身からは適度に力が抜け、美しくひろげられた羽は当然のように、的確に風をとらえた。
鳥が風に乗って遠くに滑空して行ってしまうと、そこにはいつものように春があった。
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21. 4月 2007 by hasestudio
Categories: 写真作品 | 4 comments

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